ぷんと(読み)プント

デジタル大辞泉 「ぷんと」の意味・読み・例文・類語

ぷん‐と

[副](スル)
急ににおってくるさま。また、強くにおうさま。「悪臭ぷんと鼻をつく」
ふくれっ面をするさま。「ぷんとして口をきかない」
[類語](1ぷんぷんつんと芬芬/(2ぷいとむしゃくしゃかんかんぷりぷりぷんぷんかちんかっかかりかりかっとつんとつんつんつんけんけんけんけんもほろろつっけんどん邪険むげに意地悪素気すげ無いそっけないつれないよそよそしいにべない冷たい気がないぎすぎすぶっきらぼう意地悪い刺刺とげとげしい・取り付く島も無い・ないがしろ白い目で見るかろんずる

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精選版 日本国語大辞典 「ぷんと」の意味・読み・例文・類語

ぷん‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 臭気香気などが突然強く匂ってくるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「生臭き匂ひがぷんと胸へこだはり」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)初)
  3. ふくれっ面をして黙ってしまうさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「妻君ぷんとして箒を突いて」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇)

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改訂新版 世界大百科事典 「ぷんと」の意味・わかりやすい解説

プント
Punt

古代エジプト人がアフリカ大陸の紅海沿岸にあった乳香産地を指した名称。乳香のほか珍奇な産物で知られ,第5王朝から第19王朝ラメセス3世まで断続的に交易遠征隊が派遣された。第18王朝ハトシェプスト女王記録が最も詳しく,住民はハム系,杭上に建てられた小屋に住み,乳香,金,黒檀象牙,マントヒヒ・ヒョウの毛皮などを供給したと記されている。正確な位置については論争があり,近年ではソマリア説よりはスーダン東部のスアキンからエチオピア北西部にかけての広い地域とする説が有力となりつつある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ぷんと」の意味・わかりやすい解説

プント
Punt

現在の東アフリカのインド洋沿岸ソマリアのあたりをさす古代エジプト人の呼び名。古代エジプト王たちがしばしば遠征軍を送った。アフリカ奥地に産する象牙,黄金,黒檀,白檀没薬などエジプトにない物資を,エジプトからは装身具などの製品を見返りとして輸入した。最初の記録は第5王朝 (前 2494頃~2345頃) にみられるが,最も詳しいのは第 18王朝 (前 1567~1320) のハトシェプスト女王のもので,デル・エル・バハリにある葬祭殿にはプント遠征の大型船やプント地方の珍しい風俗,紅海の魚などを描いた彩色浮彫が残されている。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ぷんと」の解説

プント
Punt

現在のスーダン南東部からエリトリアへかけての紅海沿岸地域をさすという説が有力。エジプト第5王朝に最初の記録があり,中王国新王国時代には乳香などの香木を獲得するための遠征隊が派遣され,交易が行われた。なかでも新王国ハトシェプスト女王の遠征が名高い。

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デジタル大辞泉プラス 「ぷんと」の解説

プント

イタリアフィアットが1993年から製造、販売している乗用車。3ドア、5ドアの小型ハッチバック。

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