スペリー(読み)Sperry,Elmer Ambrose

朝日日本歴史人物事典「スペリー」の解説

スペリー

没年:1930.6.16(1930.6.16)
生年:1860.10.12
大正期に来日したアメリカ人技師。ニューヨーク州生まれ。独学で電気機械の技術を身につけ,1888年に鉱山用電機会社を,1890年にスペリー電気鉄道会社を設立するなど会社経営を行うかたわら,自ら技術改良に力を尽くし400件もの特許を取得した。ジャイロ・コンパスとそれを応用した方位計アーク灯探照灯などは特に有名である。大正10(1921)年に来日して日本の機械工業技術の改善策について提言し,特に海軍における機械技術改良に対して多大の貢献をした。1930年にニューヨーク市でしたが,翌昭和6(1931)年スペリー博士追悼録編纂委員会によって『我等の知れるスペリー博士』が刊行された。

(三好信浩)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「スペリー」の解説

スペリー
Sperry Corp.

アメリカのコンピュータメーカー。 1955年航空宇宙産業のスペリー (1933設立) と事務器メーカーのレミントン・ランド (27設立) の合併によりスペリー・ランドとして設立,79年スペリーに変更。広範な多角経営企業であったが,コンピュータを含む事務機器分野で急成長。事業内容は各種コンピュータ,端末機器,周辺機器,事務用機器,産業用・航空機用油圧システム,各種農業機械,航空管制システム,軍需用エレクトロニクス製品,電気かみそりや身のまわり品の生産。タイプライタはレミントン,コンピュータはユニバックの商標で知られた。 85年にバロウズ (現ユニシス ) に買収された。

スペリー
Sperry, Roger Wolcott

[生]1913.8.20. ハートフォード
[没]1994.4.17. パサディナ
アメリカの神経生物学者。オベリン大学で英文学,心理学を学び,1941年シカゴ大学で動物学の博士号を取得。ハーバード大学,オレンジパーク霊長類研究所を経て 46年シカゴ大学助教授。 54年にカリフォルニア工科大学ヒクソン精神生物学教授に就任した。 1940年代後半に外科的な実験手法を開発して大脳半球の機能分化研究に功績を残し,の視覚系情報処理研究で成果をあげた D.H.ヒューベル,T.N.ウィーゼルとともに 81年ノーベル生理学・医学賞を受賞した。

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百科事典マイペディア「スペリー」の解説

スペリー

アメリカの生理学者。コネティカット州生れ。オーバリン大学卒業。1954年にカリフォルニア工科大学教授となる。大脳の左右の半球の機能を明らかにした分離脳研究で,1981年にノーベル生理学・医学賞を受賞。なお,スペリーの研究対象は脳梁(左右の大脳半球をつなぐ経路)切断手術を行った患者であったが,一般健常者の脳について語る非科学的な〈右脳左脳論〉が広く展開されており,こうした動きに対してスペリー自身は注意を促している。専門研究のほか心理学・文学・動物学の学士号・修士号をもち,彫刻家としても知られた。→大脳半球

スペリー

米国の技術者,発明家。20歳でシカゴに電機工場を設けて,事業とともに発明を続け,生涯に400余の特許を得た。最も著名な発明はジャイロコンパスで,これはや航空機の方位計や安定装置(スタビライザー)に組みこまれた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus「スペリー」の解説

スペリー Sperry, Elmer Ambrose

1860-1930 アメリカの電気技術者。
1860年10月12日生まれ。ジャイロ-コンパスや強力アーク灯の発明など400件にのぼる特許をもち,電気関係の会社を設立。大正10年(1921)来日し,日本の機械技術改良に貢献した。帰国後1930年6月16日死去。69歳。ニューヨーク州出身。

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世界大百科事典 第2版「スペリー」の解説

スペリー【Elmer Ambrose Spery】

1860‐1930
アメリカの電気技術者,発明家で企業家。ニューヨーク州生れ。子どものときから機械に関心をもち,1876年のフィラデルフィア博覧会に出品されている諸機械に刺激され将来方向を決める。発電機やアーク灯の製作にはじまり,80年には自分の会社スペリー電気会社を設立。88年,スペリー鉱山用電気機器会社を設立し,電動機を用いた鉱山機械製造。なかでも鉱山用電気機関車は,90年に設立されたスペリー電気鉄道会社の基礎となった。

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