スウェーデンの神経生理学者。ウプサラに生まれる。父はストックホルムの病院で精神病科の主任を務めていた。カロリンスカ研究所で医学を修め、1955年にアメリカに渡り、ジョンズ・ホプキンズ大学で神経学の研究に従事した。1959年ハーバード大学に移り、生理学準教授となり、1964年教授に昇格した。1983年ロックフェラー大学の教授となり、1991年同大学の総長に就任した。
1958年以来、長年にわたってヒューベルと共同研究を行った。視覚に関する感覚情報処理のメカニズムの研究に着手し、大脳皮質にある視覚ニューロンに、単純型検出ニューロンと複雑型検出ニューロンの2種類があることを発見した。このニューロンの研究を進めた結果、外界の刺激を受けて応答を示すまでの感覚情報処理機構の階層性モデルを提示し、知覚研究に多大な影響を与えた。1981年「大脳皮質視覚野の情報処理に関する発見」に対し、ヒューベルとともにノーベル医学生理学賞を受賞した。また大脳の機能の分化を解明したR・W・スペリーも同時に受賞した。
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アメリカのユダヤ系作家。ルーマニア生まれ。ナチスのユダヤ人強制収容所の生き残りの一人。第二次世界大戦後フランスのパリに移り、パリ大学を卒業。1956年アメリカのニューヨークに移住、1963年アメリカの市民権を獲得。1970年ニューヨーク市立大学、1976年ボストン大学の教授。強制収容所で父親や姉妹が殺されるのを目撃し、その激烈な体験をもとに著作活動を行い、人権問題、人種差別反対運動を展開。代表的著作に、ナチ強制収容所で恐怖と絶望の日々を送った少年を主人公にした『夜』、イスラエル独立のためのテロリストになった青年の苦悩を描いた『夜明け』『昼』の小説3部作がある。その他の著書に『幸運の町』『死者の町』、戯曲『ザルメンまたは神の狂気』、随筆『沈黙のユダヤ人』『二つの太陽の間で』など。1986年にノーベル平和賞を受賞。
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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