セイヨウタンポポ(英語表記)Taraxacum officinale; dandelion; milk-gown

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セイヨウタンポポ
Taraxacum officinale; dandelion; milk-gown

キク科の多年草。ヨーロッパ原産のタンポポであるが,日本にも帰化植物として路傍や市街の空地雑草化していて,現在では在来種が駆逐されたような状態の地方もある。頭状花は黄色で径3~4cmあり,総包の外片が著しく外にそり返って垂れ下がっている点で日本産のタンポポ類と区別できる。ヨーロッパではサラダなど食用とすることもあるが,今日では南北アメリカやアジア各地などで帰化し,代表的な雑草となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セイヨウタンポポ
せいようたんぽぽ
[学]Taraxacum officinale Web.

キク科の多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物で、今日では都市の空き地に広く増殖し、都市化の指標とされる。在来種のタンポポに似るが、外総包片が反り返ることから容易に区別できる。花は春を中心に一年中咲き続け、受精することなく、無性的に種子をつける(無融合生殖)。痩果(そうか)は褐色。ヨーロッパでは全草を薬用とする。また、葉を軟白してサラダとする栽培品種がある。同属の帰化植物に、痩果の赤いアカミタンポポがあり、やはり外総包片が反り返る。[森田龍義]

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世界大百科事典内のセイヨウタンポポの言及

【タンポポ】より

…東北地方南部から北九州に分布する。近年都市化につれて減少し,逆に増加した帰化種のセイヨウタンポポとともに,環境指標植物として注目されている。二倍体(2n=16)。…

【都市】より

…(3)トンボやホタルなどがいつごろいなくなったかという退行の時期をアンケートで調べたものでは,それら小動物の退行現象が都市化の進行に伴っていたことがよくわかる。場所ごとの帰化植物(例えばセイヨウタンポポ)の割合を調べても同じことがいえる。かつては明治草とか御維新草と呼ばれ,文化のバロメーターとさえいわれたことのある帰化植物も,今や都市化(とくに土地表面の人為的改変)に対する指標とされるようになった。…

※「セイヨウタンポポ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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