セドナ(その他表記)Sedna

デジタル大辞泉 「セドナ」の意味・読み・例文・類語

セドナ(Sedna)

太陽系外縁天体の一つ。2003年、パロマー山天文台からの観測で発見された。名の由来はイヌイット神話の海の女神冥王星外側近日点76天文単位遠日点943天文単位の細長い楕円軌道を描いて、約1万1500年周期で公転する。直径は1200~1800キロメートルと推定され、発見当初は太陽系において冥王星以来最大の天体だったが、のちに冥王星より大きい準惑星エリスが発見された。

セドナ(Sedona)

米国アリゾナ州中北部の町。州都フェニックスグランドキャニオン中間に位置する。鉄分を多く含む赤い岩山が数多く点在。先住民アナサジ族、シナワ族の岩窟がんくつ集落跡が残っている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のセドナの言及

【イヌ(犬)】より

…この犬たちは,ヤマの館へいく死者たちが通る道の番をしており,死者たちはその場所を全速力で通り抜けねばならぬとも,ヤマの使者として人間界にやってきては,死期のきた人を主人のもとへ連れていくともいわれている。 エスキモーによって,〈海獣たちの母〉としてあがめられている大女神のセドナSednaも,犬とすこぶる結びつきが深い。神話によれば,彼女はもとは人間の娘で,父と2人だけで暮らしていたが,父にどんなに勧められても人間の夫との結婚を拒否し続け,しまいに雄犬と結婚して,父と別れて小島にすみ,たくさんの子を生んだが,そのあるものは犬で,あるものは人間だった。…

【海神】より

…海の最高神として知られるギリシアのポセイドンなどは,嵐を起こしたり鎮めたり,海戦を有利に導くとされるから,漁業神としてよりも航海神,戦神としての性格が強い。イグルリク・エスキモーは海の諸動物を統治する女神セドナSednaが彼らの生存を支えてくれていると信じている。セドナが立腹すると漁獲物が極端に減少し,生存が危機にさらされる。…

※「セドナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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