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セラピオン兄弟 セラピオンきょうだいSerapionovye Brat'ya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セラピオン兄弟
セラピオンきょうだい
Serapionovye Brat'ya

ソ連の文学グループ。 M.ゴーリキー,E.ザミャーチン,V.シクロフスキーらに教えを受けていた若い世代の作家たちによって 1921年2月に結成された。極端なまでの非政治主義を標榜し,L.ルンツ,M.ゾシチェンコ,A.スロニムスキー,I.ニキーチン,E.ポロンスカヤ,I.グルーズジェフ,V.カベーリン,N.チーホノフ,K.フェージン,V.イワーノフの 10人の作家を集め,「同伴者作家」のなかの中心的グループとして,20年代の初めに活躍した。

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世界大百科事典 第2版の解説

セラピオンきょうだい【セラピオン兄弟 Serapionovy brat’ya】

1921年初めにソビエトのペトログラード(現,サンクト・ペテルブルグ)で結成された文学団体。《世界文学》出版所に拠ったシクロフスキー,ザミャーチンのゼミナールが母体となった。E.T.A.ホフマンの同名の小説中の隠者が命名の由来で,V.V.イワーノフ,ゾーシチェンコ,カベーリン,フェージン,チーホノフらが主要メンバーであり,夭折したルンツLev Luntsが理論的指導者と目された。統一綱領をもたぬ,ゆるやかな組織だったが,共通して,傾向的な政治主義の否定が掲げられ,ロシア革命と国内戦の時代の〈新しい素材に見合う新しい技法の開拓〉が目標とされた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セラピオン兄弟
せらぴおんきょうだい
Серапионовы братья Serapionov brat'ya

ソ連時代のロシアの作家グループ。1921年ペトログラード(サンクト・ペテルブルグ)で結成。E・T・A・ホフマンの作品にちなんで名づけられた。メンバーはフセボロド・イワーノフ、ベニアミン・カベーリン、イリヤ・グルーズジェフ、ミハイル・スロニムスキー、ミハイル・ゾシチェンコ、ニコライ・チーホノフ、ニコライ・ニキーチン、コンスタンチン・フェージン、ウラジーミル・ポズネル、エリザベータ・ポロンスカヤ、レフ・ルンツで、いずれも当時10代から20代の若い文学者である。シクロフスキー、ティニャーノフなどのいわゆる形式主義(フォルマリズム)の理論家や、作家ザミャーチンなどの影響下にあって、文学形式の実験に強い関心を示した。革命直後のソ連時代にあっては非政治的ないわゆる同伴者として分類されたが、明確な綱領をもっていたわけでなく、作風もまちまちであり、「兄弟」を結び付けていたのは、創作に対する若々しい情熱と、芸術の自律性に対する信念である。共同出版には、『セラピオン兄弟文集』(1922、ペトログラードおよびベルリン)がある。[沼野充義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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