セレベス海(読み)セレベスカイ(その他表記)Celebes Sea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セレベス海」の意味・わかりやすい解説

セレベス海
セレベスかい
Celebes Sea

スラウェシ海ともいう。太平洋西部にある縁海の一つで,ミンダナオ,ボルネオ,スラウェシ (セレベス) の島々に囲まれた海域。北部でスル海に,東部で太平洋に,南西部でマカッサル海峡を通してバリ海につながる。面積 28万 km2。 4000~5000mの深度大部分を占め,最深部は 6220m。水温は四季を問わず約 30℃。透明度は 20~40mに達する。太平洋の深海水がミンダナオ島の南から入ってきて,南西方向に流れ,マカッサル海峡で止る。カツオ,マグロの好漁場として知られ,漁期は 10月~2月。中心地はスラウェシ島のメナド

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「セレベス海」の意味・わかりやすい解説

セレベス海
せれべすかい
Celebes Sea

インドネシアボルネオ島、スラウェシ島、サンギヘ諸島フィリピンのミンダナオ島、スル諸島に囲まれた海域。東西は広いところで約840キロメートル、南北約680キロメートル、面積42万7000平方キロメートル、水深4000~5000メートル。表面の水温は一年中ほぼ27~28℃で一定し、しかもきわめて清澄であるため沿岸水域にはサンゴ礁が発達している。この海域は、マラッカ海峡の大型タンカー通行規制以来、ロンボク海峡経由で中東産油諸国と日本との間に大型タンカーが航行する重要な航路となっている。

[上野福男]

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