タボル山(読み)タボルさん(英語表記)Har Tavor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タボル山
タボルさん
Har Tavor

アラビア語ではトゥール Tur (山の意) 。イスラエル北部,低地ガリラヤ地域,エスドラエロン平野の端近くに位置する。標高 588mと低いが,聖書の記録のように,周囲から群を抜いてそびえている。山全体は森林におおわれ,ハイキングの好適地であるが,むしろ歴史的に有名である。前 13世紀の,エジプトのラムセス2世の碑文で最初に記録され,聖書のなかでも,イスラエルの勝利と結びつけられて関係が深い。4世紀に最初の聖堂が建設され,山上にはフランシスコ会ギリシア正教の聖堂がある。また,十字軍時代の城塞の跡も多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タボル山
たぼるさん
Mount Tabor

イスラエル北部、ガリラヤ地方にある山。ナザレの町の東9キロメートルに位置する。高度588メートル。平原にそそり立つ孤立円丘で、古代人は乳房のまろやかさに例えた。『旧約聖書』にも、力と尊厳の象徴としてその名が出るが、『新約聖書』にあるイエスがペテロら3人の弟子を伴って登ったという高い山に比定される。山頂にギリシア正教会などの宗教施設がある。[末尾至行]

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