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タランテラ tarantella

翻訳|tarantella

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タランテラ
tarantella

イタリア,ナポリ地方の舞踊。名称は,イタリア南部の都市タラントに由来するとも,あるいは毒グモタランチュラに咬まれたとき,この踊りを踊るとなおるという伝説に由来するともいわれたが,15~16世紀にイタリアで流行した舞踏病の一つ,タランチズム tarantismによるとする説が今日では有力である。サルタレロやトレスカに類似した踊りで,2人あるいは3人が動きの激しい跳躍と足踏みで快活に踊る。音楽は8分の6拍子。バレエ作品に採用され,特に A.ブールノンビルの『ナポリ』 (1842) が有名。そのほか『白鳥の湖』第3幕にもある。

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デジタル大辞泉の解説

タランテラ(〈イタリア〉tarantella)

イタリア南部の舞曲。急速な8分の6拍子または8分の3拍子で、しだいに激しさを増していくのが特色

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百科事典マイペディアの解説

タランテラ

南イタリアの民俗舞曲。3拍子系の急速な舞踊で,ターラントにすむ毒グモのタランチュラに刺された人が踊るとも,踊ればなおるともいう。19世紀以降,クラシック音楽でも採りあげられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

タランテラ【tarantella】

南イタリアの活発な民俗舞曲。名称は南イタリアの古い都市ターラントに由来する。毒グモのタランチュラも同じ語源をもち,タランテラは古くから,このクモの毒を解毒する舞踏療法と結びつけられていた。17,18世紀の文献によればタランテラは患者の症状に応じて処法されるべきであり,踊りを強いるために高く鋭い音が要求された。このほか,タランテラの起源については,死と再生をかたどった儀式と解釈したり,南イタリアはギリシアからの移民が多かったためディオニュシア祭のなごりと考えたりするなど多くの説がある。

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大辞林 第三版の解説

タランテラ【tarantella】

南イタリアの町タラント起源の八分の六拍子の活発な舞踏曲。また、その舞踏。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タランテラ
たらんてら
tarantellaイタリア語
tarantelleフランス語

南イタリアの舞曲。6/8拍子の急速なもので、古くはカスタネットとタンバリンを手にした一組のカップルが踊った。この名称は、南イタリアの町タラントおよび同地方特有のタランチュラに由来し、16~18世紀にはこの毒グモにかまれたときの治療法として知られていた。しかし19世紀以後は新たに演奏会用作品として流行する。とくにショパンやリストのピアノ作品には、速いテンポで休みなく高度な演奏技巧を示す曲が多い。またウェーバーやメンデルスゾーンはソナタや交響曲の終楽章にこの舞曲を用いている。[関根敏子]

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世界大百科事典内のタランテラの言及

【イタリア音楽】より

…各地に伝わる素朴で独創的な和声法をとる合唱ポリフォニーはヨーロッパ最古の起源をもつと言われ,フィレンツェ近傍の山地で行われる〈五月祭の劇〉の音楽は,フィレンツェ市に近代オペラが興る前から存在する。代表的な舞曲のサルタレロやタランテラの起源も非常に古い。一方,そうした古い層の上に重ねられた新しい影響もまた民衆のものとして伝わり,たとえば近代的な調性(長・短両調)の使用,3度や6度の和声による合唱・合奏,マンドリン,ギター,アコーディオンなどの普及といったことがよく見られる。…

※「タランテラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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