カスタネット(読み)かすたねっと(英語表記)castanet 英語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カスタネット」の意味・わかりやすい解説

カスタネット
かすたねっと
castanet 英語
castañeta スペイン語

紐(ひも)で結ばれた木の板を打ち合わせて音を出す体鳴楽器。2枚の板からなり、手で包むように持って指で打ち合わせるスペイン式のものが本来の形であるが、管弦楽では、柄(え)のついた板の両側に小さな板を結び付け、振って音を出すものが用いられる。打面には響きをよくするためのくぼみがある。スペイン式カスタネットの起源は古代エジプトにまでさかのぼるが、名称は栗(くり)を意味するスペイン語のカスターニャcastañaに由来する。

[前川陽郁]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カスタネット」の意味・わかりやすい解説

カスタネット
castanet

打楽器一種内側にくぼみをつけた2個の木片を打ち鳴らす打楽器。元来,スペインの民俗楽器で,ハンドカスタと柄のついたハンドルカスタがある。

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