コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

タルテソス Tartēssos

2件 の用語解説(タルテソスの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

タルテソス【Tartēssos】

イベリア半島南部にあったといわれるイベリア原住民による最初の国家。文献史料と発掘調査の両面から研究が進められているが,まだその実態は多くの謎を残している。 タルテソスの成立は,前1000年ころからイベリア半島に渡来し始めたフェニキア人ギリシア人との接触が半島原住民に及ぼした文明化の結果と考えられる。史料によれば政治的には王制,韻文で書かれた成文法を有し,経済生活は豊かな農業と鉱業に支えられ,住民の間にはすでに身分階層の分化が認められた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タルテソス
たるてそす
Tartessos

イベリア半島南部に成立した古代国家およびその首都の名称。タルテソスの名はヘロドトスその他のギリシアローマの作家の著述に出てくる。その歴史は基本的な点においてまだ多くの謎(なぞ)に包まれているが、時間的には紀元前1000年ごろから前6世紀にかけて存在したと推定される。領土は今日のスペイン南部の西、ウェルバから東のムルシアに及び、中心はグアダルキビル川下流のセビーリャ周辺だったとみられる。政体は王制で、戦士団と神官がこれを支えていた。ヘロドトスはギリシア人に友好的な王として、前7世紀末ごろのアルガントニオス王の名をあげている。国内に豊かに産する銀・銅に加えて、おそらくはブリテン島方面からもたらされる錫(すず)をもって、ギリシア人やフェニキア人と活発な交易を行った。そしてのちにタルテソスの仲介を排除しようとしたフェニキア人に滅ぼされたと考えられる。1958年にセビーリャ近郊のエル・カランボーロから出土した重さ約3キログラムの金細工品は、文献が語るタルテソスの富をしのばせる。
 なお、『旧約聖書』の「エレミヤ書」や「エゼキエル書」に出てくるタルシシをタルテソスと同一視する説があるが、現在のところ確証はない。[小林一宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

タルテソスの関連キーワードイベロアメリカジブラルタルシベリア気団スペイン語イタリア半島イベリア半島ルイベイベリコ豚国土回復戦争イベリア

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

タルテソスの関連情報