チェリーブランデー(その他表記)cherry brandy

翻訳|cherry brandy

改訂新版 世界大百科事典 「チェリーブランデー」の意味・わかりやすい解説

チェリーブランデー
cherry brandy

本来サクランボで造った蒸留酒,つまりキルシュのことであるが,ふつうチェリーブランデーというと,ブランデーにサクランボをつけこみ,香味料を加えて造ったリキュールをさす。暗赤色の甘い酒で,メーカーによっていろいろであるが,アルコール分24~35%,糖分22~39%程度,カクテルや製菓用に使われることが多い。ダルマツィア産のマラスカ種を原料とする無色マラスキーノやデンマーク産のピーターヒーリングもこれに属する。
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百科事典マイペディア 「チェリーブランデー」の意味・わかりやすい解説

チェリーブランデー

オウトウ桜桃)から作ったブランデー,またはオウトウの香味成分を浸出させたリキュール。前者はオウトウの果実をつぶして発酵,蒸留したもので,キルシュワッサーが著名。後者は果実をアルコールに漬け込んだ液に前者のチェリーブランデーなどを加えて作ったもので,マラスキーノが知られる。日本では後者をさすことが多い。
→関連項目フォンデュブランデー

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チェリーブランデー」の意味・わかりやすい解説

チェリーブランデー
ちぇりーぶらんでー
cherry brandy

サクランボからつくられるリキュール。アルコール分約60%のキルシュワッサーにサクランボを浸漬(しんし)し、シナモンチョウジなどと砂糖を加えてつくる。キルシュワッサーのかわりにブランデーやスピリッツも使用される。甘口で赤い色をしている。アルコール分25~30%、デンマーク産のチェリーヒーリング、フランス産のギニョレダンジェーが有名である。いずれもアルコール分25%、エキス分12%くらいである。

[原 昌道]

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飲み物がわかる辞典 「チェリーブランデー」の解説

チェリーブランデー【cherry brandy】


さくらんぼを使用したリキュールスピリッツにさくらんぼを浸漬し、シナモンやクローブなどのスパイス、砂糖を加え、ろ過したものを熟成させる。濃赤色で、カクテルの材料にも用いる。アルコール度数は25度程度。◇キルシュワッサーなどの、さくらんぼを発酵させ、蒸留してつくるブランデーをいうこともある。

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栄養・生化学辞典 「チェリーブランデー」の解説

チェリーブランデー

 サクランボを原料に製造するブランデー.

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世界大百科事典(旧版)内のチェリーブランデーの言及

【ブランデー】より

…その他のフルーツブランデーの多くは無色で,ホワイトブランデーともいう。サクランボを原料としたものはチェリーブランデー(リキュールにも同名のものがあるが別種),ドイツ語ではキルシュまたはキルシュバッサーといい,ドイツ,フランス,スイスなどで産出する。プラムを原料とするプラムブランデーは産地によって原料の品種が異なるので,製品の香味に違いがある。…

※「チェリーブランデー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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