チャービル(英語表記)Anthriscus cerefolium; chervil; salad chervil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チャービル
Anthriscus cerefolium; chervil; salad chervil

セリ科アンスリスクス (シャク) 属の一年草。ヨーロッパ東南部から西アジアに自生する。細かく切れ込んだ3回羽状複葉は互生し,白い小花が散形花序につく。草丈は 60cm前後。香味植物として古くから利用され,古代ローマ時代には栽培化されていたという。甘くさわやかな芳香があり,フランスではセルフィーユと呼ばれ,生のまま,あるいは乾燥葉がおもにフランス料理に使われる。香りは飛びやすいので,調理の最後に用いる。春または秋に半日陰に種子をまき,間引きをしながら育てる。開花後は葉が硬くなるので,食用にする場合は,花軸の出る前のものを利用する。高温多湿には弱い。しばしばこぼれ種からも発芽する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

チャービル

セリ科の一年草。ヨーロッパ南部〜東部原産。ハーブの一種で,フランス語のセルフィーユcerfeuilという名でも知られる。草丈は50cmほどになり,白い小さな花を咲かせる。葉にはパセリによく似た香りがあるが,香りはパセリよりソフトで甘い。花が咲く前の若い葉を摘んで,そのままサラダに加えたり,刻んでスープやソースに加えたりする。特に魚料理に合う。またフランス料理に使われるハーブミックスのフィーヌ・ゼルブにも,パセリやタラゴンチャイブなどとともに刻んで合わせられる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

食の医学館の解説

チャービル

チャービルは英語での呼び名です。フランスではセルフィーユといい、こちらをご存じの人も多いことでしょう。
 そのフランスでは料理に好んで用いられるほか、かぜや消化不良の民間薬としても、古くから親しまれています。
 ちなみに、古代ローマでは、しゃっくりの薬とされていたといいます。
 チャービルはビタミンやミネラルが非常に豊富で、とくにカロテン、B群、C、鉄を多く含んでいます。ハーブとしては風味がやわらかく、たっぷり料理に使えることから、すぐれた栄養の供給源となります。
 また、冷えによる胃腸疾患に効果があるほか、利尿作用もあります。
○食品としての使い方
 チャービルの持ち味は、アニスやフェンネルに似た甘い香りと、やわらかな歯触り。
 他のハーブとともに使えば、それらの風味を引き立てる効果もあります。
 たいへん利用範囲の広いハーブですが、とくに魚との相性がよく、料理に添えたり、ソースの風味付けとして多用されます。また、そのままサラダの材料として用いたり、刻んだ若葉をスープやドレッシング、オムレツなどに加えてもピッタリ。
 ただし、長時間加熱すると香りが飛んでしまうので、料理の仕上げに加えるようにしましょう。

出典 小学館食の医学館について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チャービル
ちゃーびる
chervil

香草系香辛料で、フランスではセルフィーユcerfeuilという。フランス、ブラジル、アメリカが主産地。葉の形はパセリに似て、ペパーとアニスの香りを備えた甘い芳香をもち、フランス料理によく使われる。肉にかけるグレービーソース、スープなどの調味に用いると、タラゴン、セージ、チャイブなどの香味を引き出し、いっそう効果がある。[齋藤 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

フェロー

イギリスではこの呼称は主として次の3つの場合をさす。 (1) 大学の特別研究員 研究費を与えられ,多くは教授,講師を兼ねる。 (2) 大学の評議員 卒業生から選ばれる。 (3) 学術団体の特別会員 普...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android