オムレツ(読み)おむれつ(その他表記)omelet

デジタル大辞泉 「オムレツ」の意味・読み・例文・類語

オムレツ(omelet/〈フランス〉omelette)

卵をといて塩・こしょうで味を付け、フライパンで軽くかきまぜて焼き上げた料理ひき肉ハムタマネギなどを加えることもある。→プレーン‐オムレツ

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精選版 日本国語大辞典 「オムレツ」の意味・読み・例文・類語

オムレツ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] omelette [英語] omelet, omelette ) 溶いた卵をフライパンで焼いてまとめた料理。中にひき肉などを入れることもある。
    1. [初出の実例]「ヲイ姉(ねへ)さん、ヲムレツで酒だ」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オムレツ」の意味・わかりやすい解説

オムレツ
おむれつ
omelet

代表的な卵料理の一つ。新鮮な鶏卵を溶きほぐし、塩、こしょうで調味して、よく使い慣れたフライパンにバターを溶かし、強火で手早く焼いたものである。種類は非常に多いが、もっとも一般的で基本的なのはプレーンオムレツplain omeletである。

 卵2~3個を器に割り入れ、泡立てないようによくほぐして、牛乳(大さじ1杯)、塩、こしょうで調味する。フライパンにバター大さじ1杯を溶かし、卵を一度に流し込み、強火で手早くかき混ぜて全体を半熟状にする。フライパンに触れた面の薄い皮を頼りに、手前から向こう側へ巻いて表面に焼き色をつけ、軽くフライパンの柄(え)をたたいて返しながら、なまこ形に仕上げる。皿に盛って熱いところを勧める。普通、1人分ずつ焼き上げるが、5人分くらいならまとめて大形に焼くこともできる。1人分なら肉皿に盛り、大形のものは小判形皿に盛って食卓で切り分けて供する。

 オムレツを上手に焼くには、卵が新鮮であること、かき混ぜすぎないこと(かき混ぜすぎると卵白のこしを弱めてふっくら焼けない)、卵の量にあったフライパンを選ぶこと。フライパンは直径22センチメートルくらいの鉄製のものがよく、新しいもの、ステンレス製のものは使わないほうがよい。油はバターがいちばんよい。朝食用のプレーンオムレツは、中身を入れないで卵だけで焼くのでこの名前がついており、朝食用にはソースもかけない。昼食用とか家庭の夕食用には、ハム、チキン、チーズ、エビ、カニ、貝柱、野菜ではマッシュルームホウレンソウ、トマト、アスパラガスパセリジャガイモなどを、焼いた卵で包むか、卵に混ぜて焼く。デザート用に、ジャム、果物の甘煮などを入れ、ブランデーやラム酒などをかけるオムレツケーキもある。また、パッフドオムレツpuffed omeletといって、卵黄に泡立てた卵白を混ぜて焼くオムレツは、病人食などによい。

 オムライスはオムレツの一種であるが、中身にトマトケチャップの味つけご飯を入れ、薄焼き卵で大きく巻いてつくる。トマトケチャップをかけて食べる、まったく日本風のオムレツである。スペイン料理のトルティーヤも、ジャガイモ、タマネギ、トマト、ニンニクなどの野菜や、魚貝など多種多様な具を使って、丸い形に焼いたオムレツである。

[小林文子]

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改訂新版 世界大百科事典 「オムレツ」の意味・わかりやすい解説

オムレツ

フランス語のオムレットomeletteからの転訛。代表的な卵料理。基本となるプレーンオムレツは,溶きほぐした卵を塩・コショウで調味し,バターを熱したフライパンに流し入れる。全体をかき混ぜながら強火で半熟程度になるまで火を通し,木の葉の形に整えて焼き上げる。新鮮な卵とよくなれた厚手のフライパンを用いることが決め手となる。肉類,魚貝類,野菜・キノコ類,チーズなどの材料を加えたオムレツを作る場合,プレーンオムレツに材料を包み込む方法と,小さく刻んだ材料を卵に混ぜ込んで焼く方法がある。特殊なオムレツとしては,卵白と卵黄を別々に泡立ててふっくらと焼き上げたオムレツスフレやジャムを包み込んで焼いたオムレツにラム酒やブランデーをかけて火をつけたまま供するものなど,甘味と風味をつけたデザート用のものがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オムレツ」の意味・わかりやすい解説

オムレツ

オムレット omelette(omelet)の日本的呼称で,卵料理の一種。洋風卵焼き。一般には朝食に供されることが多い。古代ローマ人が食べていた ovamellitaに端を発するといわれる。鶏卵を割りほぐし,塩,香辛料,牛乳を加え,フライパンで半熟状態に焼き,紡垂形に整える。大別して,上記のようなプレーンオムレツとこれにほかの材料を加えてつくったものに分けられる。後者に用いる材料としては,野菜類,魚介類,肉類,堅果類などをそのままの状態で,あるいは下ごしらえして,卵液に混ぜて焼くか,焼いている卵の間に包み込むか,焼いたオムレツに載せたり,掛けたりする。

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百科事典マイペディア 「オムレツ」の意味・わかりやすい解説

オムレツ

西洋料理の卵料理の一種。フランス語オムレットomeletteの転訛(てんか)。とき卵を塩,コショウで調味しフライパンで木の葉形に焼いたプレーンオムレツを基本とし,肉,ハム,タマネギ,ジャガイモなどを混ぜこんだり包みこんだりする。ジャムや果実を入れて作るデザート用もある。
→関連項目

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「オムレツ」の解説

オムレツ【omelette(フランス)】

卵を溶きほぐして調味し、フライパンで木の葉形に焼いた料理。具材を入れずに焼くプレーンオムレツのほか、ほうれんそう・ハム・チーズ・きのこなどの具材を中に包み込んだもの、具材を溶き卵に混ぜて焼くものなどもある。

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栄養・生化学辞典 「オムレツ」の解説

オムレツ

 洋風卵焼.

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