てき(読み)テキ

デジタル大辞泉 「てき」の意味・読み・例文・類語

て◦き

[連語]《完了の助動詞「つ」の連用形過去の助動詞「き」》…た。…てしまった。
去年こぞ見―◦し秋の月夜つくよは渡れども相見しいもはいや年離さかる」〈・二一四〉

テキ

ビフテキ」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「てき」の意味・読み・例文・類語

てき【

  1. 〘 名詞 〙 中国朝鮮管楽器。中国では笛の古字と考え、雅楽用の横笛。朝鮮では縦笛の称となった。五から七の指孔を持つ。〔周礼春官笙師
    1. GI200D〈旧李王家蔵〉
      〈旧李王家蔵〉

て‐・き

  1. ( 完了の助動詞「つ」の連用形に、過去の助動詞「き」のついたもの ) 過去のある時に、動作作用の完了していることを表わす。…てしまった。
    1. [初出の実例]「思はじと云ひ手師(てシ)ものをはねず色の移ろひやすき吾が心かも」(出典万葉集(8C後)四・六五七)
    2. 「うたたねにこひしき人をみてしより夢てふ物はたのみそめてき〈小町〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋二・五五三)

テキ

  1. 〘 名詞 〙ビーフステーキ」の略。
    1. [初出の実例]「それから、合宿で、恒例のテキにカツを食ひ」(出典:オリンポスの果実(1940)〈田中英光〉三)

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普及版 字通 「てき」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] テキ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(勺)(しやく)。(的)(てき)の声がある。〔説文十上に「馬の白き額(ひたひ)なり」とあり、「一に曰く、駿なり」という。

[訓義]
1. ひたいのしろいうま
2. すぐれたうま、駿馬
3. 字はまた的に作る。

[古辞書の訓]
字鏡集 コムマ・ヒタシロムマ

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