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テスココ湖 テスココこLago de Texcoco

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テスココ湖
テスココこ
Lago de Texcoco

メキシコ中部,メキシコ高原にある湖。現在はメキシコ市東郊の塩沢地帯にあるごく小さな湖にすぎないが,かつては広大な湖であった。すなわちスペイン征服前に繁栄したアステカ文明の中心地アナワク地方にあった5つの湖の一つで,湖中の島にはアステカ帝国の首都テノチティトランがあったが,この首都の地は現在のメキシコ市の中心市街地にあたる。 17世紀初め北のパヌコ川水系水源まで水路とトンネルが開削され,以後干拓が進み,湖の面積は著しく縮小,現在にいたっている。当初この干拓により肥沃な農業地帯のできることが期待されたが,結果的には湖底の土壌は塩分が多すぎ農業には適さず,しかも湖床が沈降しつつあるためメキシコ市一帯は地盤沈下に悩むことになり,さらに干拓地から舞上がる砂ぼこりにしばしば襲われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テスココ湖
てすこここ
Lago de Texcoco

メキシコ中央高原、首都メキシコ市の北東約4キロメートルにあるほとんど干上がった湖。湖面標高2237メートル。アステカ王国時代には、北のシャルトカン湖や南のソチミルコ湖と接して広大な湖を形成し、湖上の小島に1345年アステカの町テノチティトランが造成された。16世紀にスペイン人が侵入してここにメキシコ市を形成し、北よりパヌコ川に排水して同市の発展を図ったので、水位は低下、湖は縮小した。南部はメキシコ市の国際空港になっているが、低湿地であるため不良衛生地区をなす。湖盆東岸の町テスココは、かつてのアステカの都の地で、名称は原地語で「止まる所」の意。[高木秀樹]

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