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テッポウエビ Alpheus brevicristatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テッポウエビ
Alpheus brevicristatus

軟甲綱十脚目テッポウエビ科 Alpheidae。潮間帯や海藻の茂った浅海の砂泥底に浅い穴を掘ってすむエビで,体長 5cm内外。第1胸脚の左右いずれかが大きな鋏になっていて,「ぱちん」という鋭い破裂音を発する。額角は短いとげとなり,眼は頭胸甲に覆われている。これらの形態・生態的特徴はテッポウエビ科にほぼ共通している。テッポウエビ科は 32属約 400種に分類されるが,各種は小さな特徴に基づいて分類されていることが多く,多くの未記載種がいるものと考えられる。分類が難しいため,総称としてテッポウエビと呼ぶことも多い。サンゴ礁や岩礁,干潟に自由生活をする種が多いが,ヤギ類などに付着する種,ウニ類の棘間にすむ種,あるいはハゼ類と共同で穴を利用するものなどがある。なお,科の英名は snapping shrimpあるいは pistol shrimpで,和名ともども音を出すことに由来している。(→甲殻類十脚類節足動物軟甲類

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百科事典マイペディアの解説

テッポウエビ

甲殻類テッポウエビ科のエビ。体長5cmくらい。外骨格はややかたく,額角はほとんど退化。第1胸脚の一方は大きなはさみ脚となり,可動指を不動指に打ちつけてパチンという鋭い破裂音を出すのでこの名がある。
→関連項目エビ(蝦/海老)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テッポウエビ
てっぽうえび / 鉄砲蝦
[学]Alpheus brevicristatus

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目テッポウエビ科に属するエビ。体長5センチメートルほど。日本各地の潮間帯やアマモなどが生える浅海の砂泥底に浅い穴を掘ってすむ。額角(がっかく)は棘(とげ)状。目は頭胸甲に覆われており、柄(え)はない。第1、第2胸脚にはさみをもつが、第1胸脚は著しく大きく、第2胸脚は多数の節に分かれる。第1胸脚のはさみは左右で大きさが著しく異なり、大きいほうでパチンという大きな破裂音を出す。テッポウエビ類はいずれもよく似ていて、種の同定がむずかしいためか、総称的にテッポウエビpistol shrimp, snapping shrimpとよぶことが多い。釣り餌(え)とされるほかは利用価値はあまりない。テッポウエビ科の日本産は約70種で、そのうちテッポウエビ属は約40種である。磯(いそ)にすむフタミゾテッポウエビA. bisincisusやオニテッポウエビA. rapaxなどのほか、ハゼ類と共生するニシキテッポウエビA. bellulusなどがよく知られている。[武田正倫]

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