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ディダケー didakhē

大辞林 第三版の解説

ディダケー【didakhē】

〔教え、規律の意〕
原始キリスト教においてイエスの教えを実践するための信仰生活の教示・訓育。狭義には使徒教父文書の一つ「十二使徒の教訓」を指す。

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世界大百科事典 第2版の解説

ディダケー【Didachē】

使徒教父に含まれる一文書。正確には《十二使徒を通して諸国民に与えられた主の教訓》,一般には《十二使徒の教訓》または標題の最初の語をとって《ディダケー(教訓)》と呼ばれる。教会規律指導書という性格を持つ。内容は,〈生命の道〉と〈死の道〉とからなる道徳律,典礼に関する規定,教会生活に関する規定,終末論的な警告などからなる。十二使徒という名がつけられてはいるが,直接の関係はないと思われる。著者は不明である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ディダケー
でぃだけー
Didach

キリスト教の「使徒教父文書」の一つ。『十二使徒の教訓』ともいう。ディダケーとはギリシア語で「教訓」の意。原文はギリシア語。著者は不明。成立年代は1世紀末か2世紀初頭、成立地はシリアかパレスチナと推定される。全編16章の小文書で、1~6章は生命と死との二つの道を説き、7~15章は洗礼、断食、祈り、聖餐(せいさん)などの教会生活の諸規定を、16章は終末的希望と警告を語っている。なおこの文書は、長らく部分的にしか知られていなかったが、1875年コンスタンティノープルの修道院で全文のギリシア語写本(11世紀のもの)が発見され、原始キリスト教の研究に一つの光を投じた。[菊地栄三]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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