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デフォー デフォー Defoe, Daniel

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デフォー
デフォー
Defoe, Daniel

[生]1660. ロンドン
[没]1731.4.24. ロンドン
イギリスジャーナリスト,小説家。初め工場経営などをしていたが,1702年非国教徒側に立って風刺文『非国教徒処理捷径』 The Shortest Way with the Dissentersを著わしたのをはじめとして,当時の政党,宗派対立のなかで多数のパンフレット類を執筆,04年には新聞『レビューThe Reviewを発刊,ジャーナリズムの草創期に重要な貢献をした。

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デジタル大辞泉の解説

デフォー(Daniel Defoe)

[1660ころ~1731]英国の小説家・ジャーナリスト。週刊誌「レビュー」を主宰、政治評論に活躍。晩年になって、写実小説を開拓。「ロビンソン=クルーソー」は58歳ころに発表した作品。

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百科事典マイペディアの解説

デフォー

英国の小説家。各種の職業を試みた後,風刺詩や政治パンフレットなどを書き,定期刊行物《レビュー》(1704年―1713年)を主宰。1719年に小説《ロビンソン・クルーソー》が成功し,続いて《シングルトン船長》(1720年),《モル・フランダーズ》(1722年),《疫病年の記録》(1722年)などを発表,イギリス小説の勃興(ぼっこう)の先駆となる。
→関連項目ナッシュ悪者小説

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世界大百科事典 第2版の解説

デフォー【Daniel Defoe】

1660‐1731
イギリスのジャーナリスト,小説家。ロンドンの商人ジェームズフォーの子として生まれ,郊外にあった非国教徒の学校で教育を受けた。聖職者を志すが,果たさずに商人となる。ウィリアム3世即位のころ,デフォーと改姓し文筆活動を始める。《企画論》(1697)を著して世に出,さらに外国生れのウィリアム3世への悪口に対抗して王を弁護した風刺詩《生れの正しいイギリス人》(1701)を発表して一躍名をなした。しかしウィリアム3世の死後,極端なトーリー的立場を風刺した文章《非国教徒処理の捷径(しようけい)》(1702)のために捕らえられ,3日間のさらし台の刑に処せられた。

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大辞林 第三版の解説

デフォー【Daniel Defoe】

1660頃~1731) イギリスの小説家・ジャーナリスト。写実的手法によってイギリス近代小説を開拓。代表作「ロビンソン=クルーソー」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デフォー
でふぉー
Daniel Defoe
(1660?―1731)

イギリスの小説家、ジャーナリスト。本名Foe。商人の子としてロンドンに生まれ、衣料雑貨商を営んだこともあるが、1701年に政治風刺詩『生粋(きっすい)のイギリス人』を書いてオランダ系の当時の国王ウィリアム3世を弁護し、政党対立する時代の政治ジャーナリズムに入る。一貫して非国教徒の商人階級の味方の立場をとったが、反対派はかならずしもそうはみず、金に動かされる御用作家だと攻撃した。
 非国教徒を徹底的に弾圧せよと主張するふりをして、弾圧の愚かさをかえって強く訴えるパンフレット『非国教徒処理の近道』(1702)を書いて政府ににらまれて投獄され、さらし台に立たされたが、民衆には支持された。1704年には個人新聞『レビュー』を創刊し、以後10年近くにわたって週3回刊のこの新聞のため論説を書き、イギリス商業、貿易の策や商人道徳、宗教問題を論じた。ほぼ同じころ、有力な政治家ロバート・ハーリー(後の首相)の情報係としても秘密の活動を続け、スコットランドに赴いて、スコットランドとイングランドの統一問題の舞台裏で働いている。
 しかし、今日、彼のもっとも有名な作品は『ロビンソン・クルーソー』であり、1719年これを発表してから、散文による物語を次々に書くようになった。環境のせいもあって、さまざまの罪を重ね、男を遍歴する女性モルの自伝という形式の小説『モル・フランダーズ』(1722)は、逆境をたくましく生きるあばずれ女モルと当時の下層階級を写実的に描き、『ロクサナ』(1724)も同様に自伝の形で、5人の子をもちながら夫に捨てられ、大陸まで放浪して生きていく女の話である。彼の作品の多くは自伝形式をとり、さまざまの悪を経験したのちに、やがて悔い改める話であって、当時の犯罪実話や冒険記にキリスト教的な堕落、苦悩、悔悟を綴(つづ)る教訓的自伝のパターンを重ね合わせたものである。これらの散文物語とやや趣(おもむき)を異にするのが『疫病年日誌』(1722/邦訳名『疫病流行記』『ペスト』)で、17世紀後半にロンドンで大流行したペストに苦しむ人たちのありさまを一市民が記録した日誌という形であるが、冷静かつ詳細な観察のなかにペストを神の試練としてとらえており、彼の多面的で複雑な性格をよく示している。また、『グレート・ブリテン島周遊記』(1724~1727)は、産業革命前夜の各地の産業実態が描かれ、貴重な史料である。『完全なイギリス商人』(1726~1727)は、商業を志す若者に商人道、心得を説いたものである。[岡 照雄]
『泉谷治訳『疫病流行記』(1967・現代思潮社) ▽平井正穂訳『ペスト』(中公文庫) ▽伊沢龍雄訳『モル・フランダース』全2冊(岩波文庫) ▽サザランド著、織田稔訳『デフォー』(1971・研究社出版)』

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世界大百科事典内のデフォーの言及

【重商主義】より

… 18世紀にはいると,フランスの絶対主義的重商主義(コルベルティスムcolbertisme),とくにイギリス産毛織物に対する重関税政策に対抗して新市場を獲得するためにメシュエン条約(1703),ユトレヒト条約(1713)が締結され,後者の付帯条項〈英仏自由通商条項〉に関しては〈英仏通商論争〉が引き起こされたが,結局,英仏の自由通商は1786年のイーデン条約まで延引された。この論争の渦中で保護主義者C.キングは保護関税の必要と低賃金の実現とを説いたが,これに対し自由貿易論者D.デフォーは《イギリス経済の構図》(1728)などで,高賃金による消費増大に基づく国内市場形成と労働意欲・生産力増大による輸出製品の実質的低廉化の必要を説き,保護主義者の悲観的見地からの転回を意図した。この意図は,D.ヒュームやJ.タッカーを経てA.スミスにつながる経済思想であった。…

【ロビンソン・クルーソー】より

…イギリスの小説家D.デフォーの小説。1719年刊。…

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