トカラ

精選版 日本国語大辞典 「トカラ」の意味・読み・例文・類語

と‐から

  1. 〘 接続助詞 〙 上に付く動作起点として継続する様子を強めていう語。…してからずっと。…するや否や。
    1. [初出の実例]「子どもが腹へ孕るとから半病人に成てしまひ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)

と から

  1. ある事柄にひき続いて他の事柄が起こるさま。…となってから。…して以来。
    1. [初出の実例]「子どもが腹へ孕(やど)るとから半病人に成てしまひ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)

トカラ

  1. トハラ

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百科事典マイペディア 「トカラ」の意味・わかりやすい解説

トカラ

漢字では覩貨邏と書き,トハラとも読む。トゥハーリスターンとも。中央アジア地名。現在のアフガニスタン北部にあった国(玄奘(げんじょう)《大唐西域記》)ともされる。中心はバルフ,クンドゥズなどに置かれ,東西交通の要地を占め,バクトリア王国大月氏クシャーナ朝などの政治・文化の中心であった。大夏をこれに比定する説がある。
→関連項目トカラ語

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トカラ」の意味・わかりやすい解説

トカラ(覩貨邏)
トカラ
Tukhuār; Tokhūar

古代中央アジアの地方名およびその地方に居住していた種族名。トハラともいい,中国では吐火羅,吐呼羅,兜こ勒などと音写されている。東はパミールから西はペルシアまで,北は鉄門から南はヒンドゥークシ山脈までの間の地方をいう。ギリシア史料のバクトリアや中国史料の大夏にあたる。中世にはトハリスタンと呼ばれた。またトカラという種族はグレコ・バクトリア王国を滅ぼした遊牧諸種族の一つで,中国史料の月氏とする説がある。

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世界大百科事典(旧版)内のトカラの言及

【トゥハーリスターン】より

…イスラム時代に使用された名称で,トゥハラ人の土地の意味である。トカラ(吐火羅),トハラともよばれた。この地域は古くからインド,西アジア,中央アジアを結ぶ交通の要衝にあたり,トゥハラ人の名は既にストラボンの《地理誌》に挙げられ,また《史記》大宛伝の大夏がそれにあたると考えられる。…

※「トカラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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