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トビト書 トビトしょBook of Tobit (Tobias)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トビト書
トビトしょ
Book of Tobit (Tobias)

トビア書ともいう。旧約聖書外典の一つ。セプトゥアギンタ (ギリシア語訳) とウルガタ訳聖書には含まれている。著作年代については前 350~後 138年にわたって多くの説があるが,前 170~150年頃に書かれたとするのがほぼ妥当であろう。場所としては小アジアのアンチオキア,あるいはローマ,あるいはアレクサンドリアディアスポラのユダヤ人社会と推定される。内容は殺された同胞を埋葬するなどの善行にもかかわらず盲目になったトビト,結婚初夜に次々と7人の夫が悪魔に殺された彼の親族の娘サラ,父トビトの命でサラのもとに行き,天使ラファエルの助けでサラとめでたく結婚する息子のトビア,トビトの目の回復などの物語を中心に死者の埋葬,逆縁の掟,敬親,施しなどをすすめている。

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世界大百科事典 第2版の解説

トビトしょ【トビト書 Book of Tobit】

旧約聖書外典中の一書。童話的モティーフを取り入れた伝記的物語。捕囚民としてニネベに住むユダヤ人トビトTobitは,放置されていた同胞の死体を葬った夜,スズメの糞が目に入り失明,逆境を悲しんで死を願う。同じころ親族の娘サラも神に死を祈り求め,二人を救うべく天使ラファエルが遣わされる。トビトの息子トビアはラファエルに助けられてメディアの親族から父の貸金を取り戻す途中,サラと結婚し,新妻とともに帰国後,往路入手した魚の胆汁を塗って父の失明をいやす。

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