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逆縁 ぎゃくえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

逆縁
ぎゃくえん

間接的な原因 (縁) のもつ性質が反対の性質を結果的にそなえることで,たとえば,仏教を痛烈に非難することが逆に仏教に入門させる機縁となること,などをいう。また,年長である親が若年である子に先んじて死ぬという自然の順序に反し,子が先に死んだ場合,年長であるその親などがその子の冥福を願って供養すること,生前の仇敵が死者を供養することなども逆縁という。

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デジタル大辞泉の解説

ぎゃく‐えん【逆縁】

仏語。悪行がかえって仏道に入る機縁となること。⇔順縁
親が子の死をとむらったり、敵対していた者などのために仏事をしたりすること。⇔順縁

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大辞林 第三版の解説

ぎゃくえん【逆縁】

〘仏〙 仏法にそむいた悪事が、逆に仏道に入るきっかけとなること。 ↔ 順縁
年長者が年下の者の法事をすること。親が子の法事をする場合などにいう。 ↔ 順縁
順序が逆であること。 「 -ながらと妹をのぞまれる/柳多留 27

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

逆縁
ぎゃくえん

順縁(じゅんえん)の反対。縁(原因)の性質が果の性質と同じ場合、その縁は順縁というが、反対の場合を逆縁という。たとえば、聞法(もんぼう)などの縁によって仏法に入るのとは反対に、仏に反抗し、あるいは仏法をそしることなどの悪事が、かえって仏法に入る因縁となること。また日本では、子が先に死んで親がその供養(くよう)をすることを逆縁という。[瓜生津隆真]

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世界大百科事典内の逆縁の言及

【レビレート】より

…この場合,生まれた子は亡兄でなく弟の子として扱われる。日本でも,オトウトナオリ,逆縁などと称されて好んで行われていた。これは家業の運営,遺子やヨメの処遇,血筋や姻縁関係の維持など,イエの円滑な存続に好都合であったからである。…

※「逆縁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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