精選版 日本国語大辞典 「とべら科」の意味・読み・例文・類語 とべら‐か‥クヮ【とべら科】 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。世界に九属二百余種あり熱帯を中心に分布する。高木または低木、時につる性。葉は互生し、常緑で、普通、托葉はない。靱皮の外側に多量の樹脂を含む。花は両性、放射相称。萼、花冠、雄しべは五数性で、子房は上位、二~三個の心皮が一または多室を作り、各室に多数の胚珠がある。果実は蒴果、または液果。日本では暖かい地方の海岸にトベラが自生。〔生物学語彙(1884)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「とべら科」の意味・わかりやすい解説 トベラ科トベラかPittosporaceae 双子葉植物バラ目の1科。熱帯アフリカと東南アジア,太平洋地域に9属約 200種がある。トベラ属 Pittosporum以外の諸属はすべてオーストラリアに固有である。いずれも常緑の小高木ないし低木,まれにつる植物もある。葉は互生し,単純形で全縁,革質で光沢がある。花は5数性の両性花で放射相称形,機能的には雌雄の単性花となっているものも多い。果実は2~3室の多肉の蒴果または液果状で,熟して裂開し,種子は粘性の強いパルプ質に包まれるのが普通である。日本列島から台湾,中国南部,ハワイ,小笠原などにトベラ属の諸種が分布している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報