トマホーク(その他表記)Tomahawk

デジタル大辞泉 「トマホーク」の意味・読み・例文・類語

トマホーク(tomahawk)

北米インディアンの武器棍棒こんぼう球形石塊や金属製のおのをつけたもの。
米海軍の中距離巡航ミサイル。核弾頭装備の戦略型と、通常弾頭装備の戦術型とがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「トマホーク」の解説

トマホーク

米国で開発された巡航ミサイルで、水上艦や潜水艦から発射する。音速に近い「亜音速」で極めて低い高度を飛び、敵の防空網をかいくぐるような飛行経路を設定できる。米軍は1991年の湾岸戦争実戦投入し、イラク戦争やシリア攻撃にも使った。ミサイルに内蔵された装置速度や方向を計測し、衛星利用測位システム(GPS)を使った電波誘導も可能。事前入力したデータと実際の地形を照合しながら飛ぶ方式もある。(ワシントン共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

精選版 日本国語大辞典 「トマホーク」の意味・読み・例文・類語

トマホーク

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] tomahawk )
  2. 北米インディアンの武器。棍棒(こんぼう)に球形の石塊や金属性の斧(おの)をつけたもの。〔外来語辞典(1914)〕
  3. 米海軍の中距離巡航ミサイルの名。核弾頭装備の戦略型と、通常弾頭装備の戦術型とがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トマホーク」の意味・わかりやすい解説

トマホーク
Tomahawk

アメリカのゼネラル・ダイナミックスが開発した,海洋発射巡航ミサイル SLCM。攻撃型原子力潜水艦の魚雷発射管あるいは巡洋艦駆逐艦艦上から発射される。発射直後は慣性誘導で飛行し,途中からは地形照合誘導 TERCOMで地上 50m以下という低空を飛行するため,迎撃は非常に困難である。トマホーク BGM-109の主要目は,全長 6.4m,直径 53cm,重量約 1200kg。射程は用途によって異なり,A型は核弾頭地上攻撃型で射程 2500km。B型は通常弾頭対艦攻撃型で射程 460km。このB型のみ TERCOMに代ってレーダ端末誘導方式。C型は通常弾頭地上攻撃型で射程 1300km。目標に接近するとデジタル情景照合装置で目標をさらに確認する。湾岸戦争では 297発のトマホークが発射され,282発が目標に命中,迎撃されたミサイルは6発以下という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「トマホーク」の意味・わかりやすい解説

トマホーク

米国東部のアルゴンキン系インディアンの間で使用された投・打用の武器。石製の刃のついた手斧(ておの)型が最も特徴的。骨製の刃もあり,16世紀以後は鉄製の刃も導入された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「トマホーク」の解説

トマホーク

アメリカ産の戦闘機、カーチスP-40のイギリス軍での呼称(P-40C型まで)。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のトマホークの言及

【闘斧】より

…ただし中国の闘斧も,男性の墓の副葬品となる。このほかに闘斧としては,アメリカ・インディアンのトマホークが有名で,実用であるとともに儀式用ともなる。日本には本格的な専用の闘斧はなかった。…

※「トマホーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android