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手斧 ちょうな

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

手斧
ちょうな

木工具の一種で,とも書き,「ておの」ともいう。アッズ adzeがこれに属する。ヨーロッパでは新石器時代に,西アジアでも前 5000年頃から使われた。日本では中国,朝鮮から弥生時代にもたらされた扁平片刃石斧がこれに該当する。材質は石,貝,銅,鉄で,木の柄をつけて使用する。は木の加工や丸木舟をくりぬくための道具として用いられ,その分布はヨーロッパ,アジア,オセアニアの諸地域に広く存在する。現在のものは,刃幅 9.6~11cmの片刃の刃具に,堅木を火であぶり曲げた独特の柄をつけた手工具で,使用法は,台鉋のように板目に沿って削らず,横目にすくうように削っていく。

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デジタル大辞泉の解説

ちょうな〔てうな〕【×斧/×釿】

《「ておの」の音変化》大工道具の一。直角に曲がった大きな平鑿(ひらのみ)に木製の柄をつけた鍬(くわ)形の斧(おの)。木材を荒削りしたのち平らにするのに用いる。

て‐おの〔‐をの〕【手×斧】

ちょうな」に同じ。

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大辞林 第三版の解説

ちょうな【手斧】

〔「ておの」の転〕
大工道具の一。柄の曲がった鍬形くわがたのおの。木材の荒削りなどに使う。ておの。

ておの【手斧】

ちょうな(手斧) 」に同じ。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

ちょうな【手斧/釿】

大工道具の一つ。柄の先が曲がっていて、先に平らな刃がついた、小型の鍬(くわ)のような形をした斧(おの)に似た刃物。木材の表面を平らに仕上げるための荒削りをするのに用いる。◇「手斧(ておの)」の転。

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世界大百科事典内の手斧の言及

【釿】より

…釿は大工道具としてだけでなく,臼など刳り物にも使われてきた。〈手斧〉と書いて〈ちょうな〉とよまれることもあるが,〈ておの〉は片手斧として鉞,鉈(なた)のことをいい,両者が混同されたものであろう。【成田 寿一郎】。…

【斧】より

…考古学では,柄から離れた状態の斧身を材質によって石斧,青銅斧,鉄斧,貝斧などとよぶ。 斧には,〈まさかり〉のように斧身の刃と柄とがほぼ平行する狭義の斧(中国語の〈斧〉,英語のaxe)と,鍬のように刃と柄とがほぼ直交する手斧((ちような)。中国語の〈錛〉,英語のadze)の2種がある。…

【石斧】より

… 石斧の機能を考える上で最も重視すべきことは,刃先の線と柄の主軸がなす角度である。農具の鍬のように,刃線と柄の主軸とがほぼ直交するものは手斧((ちような))と呼ばれるが,ここでは横斧(よこおの)と呼ぶ。一方,まさかりのように,刃線と柄の主軸とがほぼ平行するもの,すなわち狭義の斧を,ここでは縦斧(たておの)と呼ぶ。…

【釿】より

…釿は大工道具としてだけでなく,臼など刳り物にも使われてきた。〈手斧〉と書いて〈ちょうな〉とよまれることもあるが,〈ておの〉は片手斧として鉞,鉈(なた)のことをいい,両者が混同されたものであろう。【成田 寿一郎】。…

※「手斧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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