トーマス(Kurth Thomas)
とーます
Kurth Thomas
(1904―1973)
ドイツの合唱指揮者。テニング生まれ。ライプツィヒ音楽院で教会音楽を学び、1934~39年ベルリン音楽大学教授。フランクフルトで活動ののち、57~60年由緒あるライプツィヒ聖トーマス教会カントル(合唱長)。その後ケルン、リューベックで合唱指揮。62年(昭和37)ドイツ・バッハ・ゾリステンのチェンバロ奏者として初来日。64、65年に単身来日、合唱講習会を開いた。『合唱指揮教本』(1935)の名著がある。バッハ演奏の伝統を受け継いでいた音楽家の1人。
[岩井宏之]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例