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ドイツ建築 ドイツけんちくGerman architecture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドイツ建築
ドイツけんちく
German architecture

特色あるドイツ建築は 10世紀後半に成立したオットー帝国時代から始る。カロリング朝時代の聖堂建築に基づき,ケルン,フルダの大聖堂のように二重祭壇,2塔式ファサードをもった形式が採用され,ヒルデスハイムのザンクト・ミハエル聖堂,ライヘナウ,マインツ,マリア・ラーハなどの諸聖堂が相次いで建立された。 11世紀後半のシュパイヤー大聖堂を契機としてボールト (穹窿) 構造をもつ大規模なロマネスク建築が発展し,12世紀に入って隆盛を迎え,マインツやウルムの大聖堂が建てられた。 13世紀なかばから 14世紀末まではフランス・ゴシック様式が主流となり,シュトラスブルク,ケルン,フライブルク,ミュンスターなどの大聖堂,マールブルク,ゾエストのようなハレンキルヘが現れる。 14世紀中頃からは市民層の台頭に呼応して,ミュンスターをはじめとする市庁舎建設が流行する。 16世紀初頭から南東部を中心にイタリアのルネサンス様式が入り,オットー・ハインリヒ館のような城館建築や,E.ホルらによる都市建築が盛んになった。 17世紀中期には A.シュリーター設計のベルリン王宮,K.ペッペルマンのドレスデンのツウィンガー宮殿中庭などバロック様式の建築が行われ,カトリックの南ドイツでは B.ノイマンの 14聖人聖堂のような熱烈な信仰を意図する甘美な陶酔と生の喜悦を表現した建築が多く生れた。ロココ様式の建築としてはフリードリヒ大王が G.クノーベルスドルフに命じて造らせたベルリンのオペラ劇場,サンスーシ宮,ベルリン王宮などが知られる。 18世紀後半には古典主義建築が興り,K.シンケル,L.クレンツェ,K.ラングハンスら,また折衷主義が行われた 19世紀中頃からは G.ゼンペル,P.ワロットらが活躍。その後分離派の運動が 19世紀末から 20世紀にかけて展開し,W.グロピウスのバウハウス運動,民族主義的なナチスの建築,さらに第2次世界大戦後の新建築へと続く。

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