ドッグレース(英語表記)dog racing

  • dog race

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

犬の競走金銭を賭けるギャンブル。使用はおもにイギリス産グレイハウンドの種で,コースの内側に電動式の模型うさぎを走らせ,それを追わせて競走させる。 1909年アメリカの O. P.スミスによって始められ,26年にはイギリスに伝えられた。イギリスではアメリカ以上に盛んになり,各地に競走場が造られ,統一的なルールも設けられ,28年には全英グレーハウンド競走クラブも結成された。日本では第2次世界大戦後,見せ物として小規模なものは行われたが立消えとなった。現在イギリス,アメリカ,メキシコ,フランス,イタリア,オーストラリア,香港などで行われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

1周400m程度の競走場で犬を走らせ,金銭をかけるギャンブル。グレーハウンド種の犬を使い,電気仕掛けのウサギを追わせる。グレーハウンドのスピードは古代メソポタミアの頃から注目されており,これにウサギなど獲物を追わせて狩るために品種改良が試みられていたという。16世紀末,英国の猟犬訓練所では猟犬の競走が訓練として行われていた。こんにちのドッグレースへの道を開いたのは米国のO.P.スミス。彼は1907年,人工のウサギを走らせる電動装置を考案ユタ州で米国最初のドッグレースを開催。1922年,第1回マイアミ・ダービーで大勢の人を集めることに成功,ドッグレースが定着した。現在,英国・米国のほかヨーロッパ諸国,オーストラリア,中南米諸国などで行われている。→犬ぞりレース

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

犬の競走を対象とする賭博。犬の疾駆する速さを競う図は,古代エジプトや古代ギリシアの壁画にみられ,16世紀末のイギリスの猟犬訓練所では競走がつねに行われていた。近代になって1876年にイギリスで,実物のウサギを追跡する方法で競走させたが成功しなかった。1907年にアメリカのO.P.スミスが人工のウサギを使う電動装置を考案,ユタ州でアメリカ最初のドッグレースが行われた。その後,各地で開催され,22年にフロリダで観衆5000人を集めた第1回マイアミ・ダービーが成功してドッグレースは定着した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

犬の競走。特に、コースを設け、金銭を賭けて走らせるもの。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イヌの競走を対象とする賭(か)け事。一周400メートルの楕円(だえん)形コースの内側をダミーヘアーdummy hareとよばれる電動式の模型のウサギを走らせ、そのウサギを追ってイヌの競走を行い、競馬と同じように投票券が発売される。使用するイヌは、現在はイギリス産グレーハウンド種に限られている。グレーハウンドレースともいう。ドッグレースは、狩猟を好んだイギリス人が、互いに狩猟犬の優劣を競って競走させたことに始まるといわれるが、現行のレース形式は1926年アメリカに始まり、イギリスに伝えられた。イギリスがもっとも盛んで、イギリス本土だけで大小200余の競技場があり、開催は競技場ごとに、1年に104日以内、1日4時間8レース以内に制限されていて、夕刻から開催される。イギリスのほかアメリカ、オーストラリア、タイなどのほか、旧イギリス領の国で盛んである。日本では、第二次世界大戦直後、全国知事会議の発案で、ドッグレース法案が国会に提出されたが、GHQの意向もあって実現しなかった。[倉茂貞助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (dog race) 犬の競走。一周四〇〇メートルのコースの内側を走る電動の模型のウサギを追って、グレーハウンド種の犬が競走し、その勝敗について投票する。
※四角な卵(1954)〈永井龍男〉自分「ドック・レースみたいなんだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

特任教授

大学・研究機関で特定有期雇用教員について、便宜上「教授」などの名を付したもの。外部研究資金によるプロジェクト等により、講座を開いたり学生の指導をしたりなど、特別の必要があるとき、期間を限って教員を特別...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android