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ドネツク Donetsk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドネツク
Donetsk

1924年までユーゾフカ Yuzovka,24~61年はスターリノ Stalinoウクライナ東部,ドネツク州の州都。ドンバス (ドネツ炭田) 最大の都市で,アゾフ海に注ぐカリミウス川上流部にのぞむ。 1872年イギリス人 J.ヒューズによって,ロシアの鉄道用レール生産のため鉄冶金工場が建設され,まもなく鋼鉄製レールの生産も始った。この工場が地元の石炭を用いたため,採炭業,製鋼業もともに急速に発展。旧ソ連の第1次5ヵ年計画により大製鋼所設立。第2次世界大戦では著しく破壊されたが,戦後復興されるとともに近代化された。製鋼,製鉄,コークス,機械 (鉱山,冷凍) ,石炭化学,食品など多くの工場が集中するウクライナ有数の重工業都市である。ドネツク大学をはじめとし,工科,医科,商業,教育などの大学,プラネタリウム,郷土博物館があり,交響楽団をもつ。鉄道,ハイウェーの分岐点で,空港もある。人口 112万 1000 (1991推計) 。

ドネツク
Donetsk

1955年までグンドロフカ Gundorovka。ロシア南西部,ロストフ州の都市。州都ロストフナドヌーの北北東約 130km,ドネツ川にのぞむ河港都市で,ドンバス (ドネツ炭田) の採炭中心地の一つ。機械 (掘削機) ,繊維 (綿紡,メリヤス) などの工業がある。鉄道駅イズバリノから 8kmに位置する。人口約4万。

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百科事典マイペディアの解説

ドネツク

ウクライナドネツ炭田の工業都市。ウクライナ名はドネチクDonets'k。石炭,冶金,機械,化学などの工業が盛ん。市は1869年英国人による冶金工場の建設に始まり,ロシア革命までユーゾフカ,以後1961年までスターリノと称されたが,スターリン批判に伴い現名に。

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世界大百科事典 第2版の解説

ドネツク【Donetsk】

ウクライナ南東部,同名州の州都。人口116万0700(1991)。1924年まではユーゾフカYuzovka,24‐61年はスターリノStalinoという名称であったが,スターリン批判に伴い現在の名称に変更された。現在は大工業都市であるが,1860年代には誕生したばかりの炭鉱町にすぎなかった。69年にイギリス人ジョン・ヒューズの冶金工場(現在のレーニン記念ドネツク冶金工場)がこの地に建設されてから,近くのドネツ炭田クリボイ・ログの鉄鉱を背景に,飛躍的に発展した(旧名のユーゾフカは〈ヒューズの町〉の意である)。

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知恵蔵miniの解説

ドネツク

ウクライナ東部の州。州都ドネツクを中心に、同国有数の工業地帯として知られる。人口は約430万人(2014年現在)。16世紀以降、ウクライナ人コサックが入植。1774年よりロシア帝国が入植を開始し、ウクライナ人による自治が廃止される。1917年のロシア革命後、内戦を経て、22年にウクライナ社会主義ソビエト共和国に編入。32年にドネツク州が設置されたが、38年に分割され、スターリン州となる。第2次世界大戦ではドイツ軍に占領されたが、43年にソ連軍が奪回。その後、61年にドネツク州に改名され、91 年のウクライナ独立に伴い、ウクライナの州となった。2013年に同国内で親ロシア派と親欧米派の対立が激化し、14年4月、州庁舎を占拠していた親ロシア派が一方的に「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言。同5月に行われた住民投票では独立支持が多数を占めたが、ウクライナ暫定政権や欧米は投票の正当性を否定しており、情勢は混乱している。

(2014-5-21)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドネツク
どねつく
Донецк Donetsk

ウクライナのドネツク州の州都。1924年までユーゾフカЮзовка/Yuzovka、1961年までスターリノСталино/Stalinoとよばれた。ドンバス重工業地帯の最大級の中心都市の一つで、人口101万6000(2001)。1860年代にイギリス人ヒューズがロシア最初の近代的溶鉱炉を当時無人のステップ(短草草原)に建設したのが市の創始で、労働者が集まり、まもなく市となった。帝政末期には製鉄のほか10の炭坑、コークス工場、その他の小工場が立地した。ソ連になってから第一次五か年計画(1928~32)により最重点投資が行われ、ドンバス屈指の工業都市となった。当時の新市名「スターリノ」はスターリンを記念する最高の名誉を担っていた。現在は石炭生産、製鋼、冶金(やきん)、鋳造、機械製作、石炭化学、石油化学、プラスチック、製紙、日用品、食品など幅広い工業分野をもつ。総合大学、工業技術関係の単科大学や専門学校、郷土館、美術館など教育・文化施設も多い。市はアゾフ海に流入するカリミウス川の上流部に位置し、周囲を美しい丘陵、果樹園などで囲まれている。[渡辺一夫]

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