ドラゴン(その他表記)Dragon

デジタル大辞泉 「ドラゴン」の意味・読み・例文・類語

ドラゴン(Dragon)

米国スペースX社が開発した、国際宇宙ステーションISS)への物資輸送を目的とする無人宇宙船NASA(米航空宇宙局)が、退役したスペースシャトルに代わる商業貨物輸送機の開発を民間企業に委託。2012年5月に打ち上げられ、民間企業による宇宙船として初めて宇宙ステーションとのドッキングに成功した。2020年に退役。後継ドラゴン2運用が引き継がれた。ドラゴン補給船

ドラゴン(dragon)

ヨーロッパの伝説上の怪獣。翼と爪と蛇の尾をもつ爬虫類で、口から火を吐くとされる。竜。
レース用ヨットで、全長8.91メートル、三人乗りのもの。

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精選版 日本国語大辞典 「ドラゴン」の意味・読み・例文・類語

ドラゴン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] dragon )
  2. ヨーロッパでの空想上の怪獣。ふつう、翼・たてがみつめを持った巨大な爬虫(はちゅう)類で、火を吐くとされる。飛龍。龍。〔外来語辞典(1914)〕
  3. レース用ヨットの艇種の一つ。全長八・八九メートル。三人乗り。

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知恵蔵mini 「ドラゴン」の解説

ドラゴン

米国の民間企業「スペースX」が開発・打ち上げを行っている「ファルコン9」ロケットに搭載されている宇宙船の名称。アメリカ航空宇宙局(NASA)の商業軌道輸送サービスの契約にのっとり、スペースX社が開発した。スペース・シャトルの引退後、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を主な目的としている。全高2.9メートル、直径3.6メートル、重量4200キログラム。2010年12月8日、初の試験飛行が行われ、無人のドラゴンが地球を2周し無事帰還、民間開発の宇宙船として初の快挙となった。12年10月10日には、輸送物資を搭載したドラゴン補給船運用1号機がISSとのドッキングに成功、その後760キロの貨物を載せ、29日(日本時間)地球に帰還した。NASAとスペースX社は12回の物資輸送契約を結んでおり、これによりISSへ初の商業輸送が成功した。

(2012-10-31)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラゴン」の意味・わかりやすい解説

ドラゴン
dragon

ヨーロッパや中東民話に現れる想像上の生き物東洋と混同されることが多いが,水神的性格をまったく欠き,宝物など物欲の守護者,神の思寵の妨害者,王女や娘などの迫害者であり,勇士,騎士などと戦って結局は退治される悪と暗黒の力の形象化と考えられている。形態も爬虫類の恐竜によく似ており,飛ぶためには翼を必要とし,最大の攻撃は口から火炎を吹くというように,万事理づめである点が,変幻不可思議な東洋の竜と著しい対照をなしている。地域によっては雷神として農業にもかかわりのある民話ものもあるが,多くは力の象徴として,ジークフリートなどの英雄伝説で活躍する。

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改訂新版 世界大百科事典 「ドラゴン」の意味・わかりやすい解説

ドラゴン
dragon

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百科事典マイペディア 「ドラゴン」の意味・わかりやすい解説

ドラゴン

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世界大百科事典(旧版)内のドラゴンの言及

【竜】より

…【小南 一郎】
[日本]
 日本では竜はしばしばヘビと同一のものの形象として現れ,特に水や水神,あるいは嫉妬にもえる女などが竜の姿をとるとされることが多い。俱梨迦羅(くりから)竜王信仰竜神
[西洋]
 西洋では竜をドラゴンdragonと呼ぶが,これはヘビを意味するギリシア語drakōnに由来する。しかもこのギリシア語はderkesthai(〈睆(にら)みつける〉の意)と近縁の語とされ,ヘビ一般の凝視行動との関連が予想される。…

※「ドラゴン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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