ニューハンプシャー(英語表記)New Hampshire

翻訳|New Hampshire

精選版 日本国語大辞典 「ニューハンプシャー」の意味・読み・例文・類語

ニュー‐ハンプシャー

  1. ( New Hampshire ) アメリカ合衆国北東部のニューイングランドにある州の一つ。南部は大西洋に臨み、北部はカナダ国境を接する。州都コンコード。一六七九年マサチューセッツ植民地から分離。独立一三州の一つ。

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改訂新版 世界大百科事典 「ニューハンプシャー」の意味・わかりやすい解説

ニューハンプシャー[州]
New Hampshire

アメリカ合衆国北東部,ニューイングランドの州。略称N.H.。独立13州の一つで,連邦加入1788年,9番目。面積2万3227km2,人口131万6470(2010)。州都コンコード,最大都市マンチェスター。州名はイギリス南部の地名ハンプシャーに由来。アパラチア山脈の一部であるホワイト山地およびその周辺の丘陵が州の大半を占める。最高峰は蒸気機関車によるアプト式登山鉄道で知られるワシントン山(1917m),州南部にはモナドノック(残丘)の名称のもととなったモナドノック山(965m)がある。洪積世大陸氷河による氷河湖が多く,風光に恵まれている。湿潤大陸性気候で,冬は雪が多く,夏は涼しい。こうした自然条件と,典型的なニューイングランド農村の伝統的景観や独立革命当時の史跡が,アメリカ・メガロポリスから多くのレクリエーション客を引きつける。大市場を近くにひかえているので,牛乳を中心とした酪農が盛んであり,また豊富な林産資源を生かした林業,製材,製紙業も各地に見られる。古くから製靴をはじめとする皮革,繊維工業が盛んであったが,最近は電子・電気機械工業に中心が移っている。1603年にイギリス人M.プリングが探検してから白人が現れるようになり,23年にはイギリス人による最初の白人植民集落リトル・ハーバーが建設された。独立13州の一つであるが,当時は現在のメーン州の一部を含んでいた。〈花コウ岩州Granite State〉のあだ名がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューハンプシャー」の意味・わかりやすい解説

ニュー・ハンプシャー
にゅーはんぷしゃー
New Hampshire

アメリカ合衆国北東部の州。独立13州の一つ。面積2万4097平方キロメートル、人口123万5786(2000)。州都コンコード。州名はイギリス南部の地名ハンプシャーに由来する。北境をカナダ、東境をメーン州および大西洋、南境をマサチューセッツ州、西境をバーモント州と接し、西境をコネティカット川が流れる。高い山と海洋に接近する地形のため、気候は一部海岸地域を除いて多様で、短く涼しい夏に比べて冬は長く、雪の多い寒い日が続く。全土が氷河作用を受け、1300を超える湖や池が点在しているほか、最高峰のワシントン山(1917メートル)など高い山や河川も多く、豊かな森と水に恵まれた美しい州の一つといえる。その反面、この豊富な水力を利用して古くから工業が発達し、現在は全米有数の工業州として知られている。古い伝統をもつ皮革、繊維、パルプと同時に近年は電子、機械、化学、金属工業などが盛んで、とくに南部のマサチューセッツ州境界域への進出が顕著である。工業に次いで重要な観光産業の成長も目覚ましい。州最大の湖ウィニペソーキー湖やホワイト山国有林など数多くの景勝地、行楽地に加え、道路網、レクリエーション施設、諸設備の充実が図られており、全米の観光・行楽のメッカとなっている。1603年に初めてイギリスの探検隊が入り、23年に最初の町が建設された。それまでマサチューセッツ植民地の一部であったのが、1679年に単独で植民地を形成、1776年には13州のトップを切ってイギリスからの独立宣言を行った。強力な北軍支援に回った南北戦争後、工業が急速に発達し、現在の工業州としての基礎を築いた。主要都市としてはマンチェスター、ナシュア、コンコード、ポーツマスなどがあげられる。

[作野和世]


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百科事典マイペディア 「ニューハンプシャー」の意味・わかりやすい解説

ニューハンプシャー[州]【ニューハンプシャー】

米国北東部の州。略称NH。北部のホワイト山地をはじめ全体に氷食を受けた山地が多く,平地は乏しい。丘陵部には無数の氷河湖が分布。大都市に近く酪農,野菜・果樹栽培などが農産の主体をなす。豊富な水力が工業の基礎をなし,繊維,皮革(靴),精密機械などの工業が盛ん。1623年に英国人が入植。独立13州の一つで,1788年に連邦加入。現在では大統領選挙の予備選挙が最初に行われる州として知られる。州都コンコード。最大都市マンチェスター。2万3187km2。132万6813人(2014)。

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デジタル大辞泉プラス 「ニューハンプシャー」の解説

ニューハンプシャー

《New Hampshire》アメリカ海軍の戦艦。コネチカット級の前弩級戦艦。船体識別番号はBB-25。1906年進水、1908年就役。グレート・ホワイト・フリートの世界一周航海(1907~1909年)に参加。1921年退役。1923年、スクラップとして売却され解体。

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世界大百科事典(旧版)内のニューハンプシャーの言及

【ニワトリ(鶏)】より

…産卵数は年200個ぐらいである。ニュー・ハンプシャー種New Hampshire(イラスト)はロード・アイランド・レッド種の産卵能力を改良したもので羽色はやや淡い褐色。速羽性で成熟が早く,年間230個ぐらい産む。…

※「ニューハンプシャー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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