ネブライザー(その他表記)nebulizer

デジタル大辞泉 「ネブライザー」の意味・読み・例文・類語

ネブライザー(nebulizer)

のど気管病気の際に、薬液を霧状にして口や鼻から吸収させる装置

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精選版 日本国語大辞典 「ネブライザー」の意味・読み・例文・類語

ネブライザー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] nebulizer ) のど・鼻の治療で、薬液を直接患部に噴霧する装置。吸入器

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改訂新版 世界大百科事典 「ネブライザー」の意味・わかりやすい解説

ネブライザー
nebulizer

気道内の加湿や薬液投与のための吸入療法に用いられる器具で,水や薬液を細かな霧状に変える。通常の加湿器のように液体をガス状(蒸気)に変えるのではなく,エーロゾルをつくりだす。気道内のエーロゾルの沈着部位粒子の大きさと気流の速さによっているが,気管支末梢まで届かせるためには径1~3μm大の粒子が最も有効であり,呼吸器疾患の吸入療法で使われるネブライザーは,この程度の大きさのエーロゾルをつくりだすようにつくられている。霧化の方式としては,細いノズルから吹き出すジェット気流によって,吸い上げた液体(ベンチュリ型)や膜状の液体(バビントン型)を吹き飛ばして細かくし,さらに対面する球状の物体に衝突させて砕く方式や,超音波発信圧縮波エネルギーによって物理的に細粒子化する方式(ウルトラソニック型)などがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネブライザー」の意味・わかりやすい解説

ネブライザー
nebulizer

エアロゾル吸入療法または噴霧療法を行なうために,薬剤を含んだ細かい霧を発生させる装置(→エアロゾル)。喀痰粘液溶解剤,気管支拡張剤抗生物質などの薬液に超音波振動や高速気流を与えて数μmの大きさの微粒子煙霧をつくり,これを気道内に噴霧して,気管支や肺胞に送り込む。

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