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ハキリバチ ハキリバチleaf-cutting bee

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハキリバチ
leaf-cutting bee

膜翅目ハキリバチ科に属する昆虫のうち,が植物の葉片を使って巣をつくるものの総称で,大部分がハキリバチ属 Megachileに属する。小~中型のハナバチで体は比較的短くて太く,頭部は大きい。雌の大腮は葉を切断するのに適した構造となっていて,これで葉を円形ないし卵形に切取り,巣に運んで円筒形の育房をつくる。育房内には花粉と花蜜を混ぜた団子をたくわえ,そこに産卵する。また雌の腹部下面には花粉採集用のはけ状集粉毛がある。バラハキリバチ M. nipponicaは体長 13mm内外,体は黒色で胸部背面が黄褐色毛におおわれる普通種で,バラの葉を好んで切取ることで知られる。

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百科事典マイペディアの解説

ハキリバチ

膜翅(まくし)目ハキリバチ科の昆虫の総称。ミツバチ類に似るが,体は頑強で翅脈が異なり,単独生活をする。一般に植物の葉を半円形に切り取り,枯木の穴,壁のすき間などにびん状の小室を数個重ねて巣を作り,花粉や蜜をたくわえて幼虫の餌にするが,樹脂を集めて営巣するもの,土中に穴をあけるもの,カタツムリの殻に泥で巣を作るもの,他のハキリバチ類の巣に寄生するものなどいろいろある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハキリバチ
はきりばち / 葉切蜂
leaf-cutter bee

昆虫綱膜翅(まくし)目ハキリバチ科のうちのハキリバチ属Megachileのハナバチの総称。植物の葉を丸く切って巣に持ち帰り、多数の葉をあわせて幼虫室をつくりあげる。世界各地に広く分布し、種類も多い。日本には25種を産する。これらの雌バチの腹面には特有の剛毛が櫛歯(くしば)状に数列並び、これに花粉をつけて巣に運ぶ。バラハキリバチM. nipponicaやバラハキリバチモドキM. tsurugensisは日本にもっとも普通な種類で、前者は好んでバラの葉を切るので、ときに害虫扱いされる。しかし、ハキリバチは一般にキク科やマメ科植物の花粉媒介昆虫として有益である。近年、分類学上オオハキリバチ、ネジロハキリバチ、ヒメハキリバチなどは別属のChalicodomaに移された。これらのハチにとっては重要な器官である大あごの形態が異なるからである。日本でリンゴやスモモの花粉媒介に増殖・利用されているマメコバチはハキリバチに近縁なハナバチである。ハキリバチの天敵としては、近縁属のトガリハナバチ属Coelioxysや双翅目のツリアブ、ヤドリバエなどが知られている。[平嶋義宏]

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