コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ハナグマ Nasua; coati

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハナグマ
Nasua; coati

食肉目アライグマ科ハナグマ属の動物の総称。数種から成る。雄の体長 36~68cm,尾長は体長にほぼ等しい。雌はやや小型。鼻が長く突き出し,それをよく動かすことができる。尾には環状の模様があり,歩くときはこの尾をまっすぐに立てる。森林地帯にすみ,木登りがうまく,普通小さな群れをつくって行動する。雑食性で,果実をはじめ昆虫類,小鳥,卵などを食べる。アカハナグマ N. nasuaや,鼻先の部分が白いハナジロハナグマ N. naricaなどが,アメリカ合衆国南西部から南アメリカに分布している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

ハナグマ

食肉目アライグマ科ハナグマ属の哺乳(ほにゅう)類の総称。ハナジロハナグマは体長60cm,尾42cmほど。吻(ふん)は長くて先端が白くブタの鼻に似る。アリゾナ〜ペルーに分布。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハナグマ
はなぐま / 鼻熊
coaticoatimundi

哺乳(ほにゅう)綱食肉目アライグマ科に属する2属4種の動物の総称。中央・南アメリカの森林に分布する。体のつくりは細く、樹上生活に適応している。体長40~67センチメートルで、細い尾も同じくらいの長さがある。頭部は細長く、鼻先はとくに長くなり、左右に自由に動かすことができる。雄は単独で暮らし、雌は10頭前後の群れをつくる。昼行性で、好物の昆虫を鼻で探し出し、器用で力強い前肢で朽ち木などを壊してとる。小動物、卵、果実も食べる。雌は木の枝に巣をつくり、3~6頭の子を産む。ハナジロハナグマNasua naricaはアメリカ合衆国南部から中央アメリカに、アカハナグマN. nasuaは南アメリカに、コズメルハナグマN. nelsoniはメキシコのコズメル島に、ヤマハナグマNasuella olivaceaはコロンビアからベネズエラ、エクアドルにかけての高山に分布する。[祖谷勝紀]
『今泉吉典監修『世界の動物 分類と飼育2 食肉目』(1991・東京動物園協会) ▽E・T・シートン著、今泉吉晴監訳『シートン動物誌5 スカンクの社交術』(1998・紀伊國屋書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ハナグマの関連キーワードハナグマ(鼻熊)Nasua愛玩動物鼻先

今日のキーワード

内密出産

ドイツで2013年に法律が制定され、14年から実施されている妊婦支援の制度。母親は相談機関に実名で相談し身元を明かす証書を封印して預け、医療機関では匿名で出産する。子は原則16歳になったら出自を知るこ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android