ハラール

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ハラール

アラビア語で「許された」などの意味を持ち、イスラム法で許されている食べ物を指す。日本ハラール協会によると、豚肉のほか、死肉、絞め殺されたものなどは食べることが禁じられている。家畜には、できるだけ苦痛や恐怖を与えてはいけないともされているという。解釈は様々で、スタンガンなどの事前使用を問題だとしないイスラム教徒もいる。

(2018-03-12 朝日新聞 朝刊 2外報)

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デジタル大辞泉の解説

ハラール(Harar)

エチオピア東部、エチオピア高原の東に位置するハラリ州の州都。7世紀にイスラム教徒により建設。アダル王国時代に交易の拠点として栄えた。旧市街はジャゴルと呼ばれる城壁に囲まれており、多数のモスクがある。2006年「ハラールジャゴル要塞歴史都市」の名で世界遺産(文化遺産)に登録された。フランスの詩人ランボーが一時期滞在していた。ハラールコーヒーの産地として有名。皇帝ハイレセラシエの生地。ハラル

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百科事典マイペディアの解説

ハラール

エチオピア東部,ハラール山地の南斜面(標高1800m)にある都市。付近は豊かな農業地帯で,コーヒー,綿花,皮革などの取引中心地。キリスト教徒により創設されたが,9世紀にイスラム教徒が征服,以降エチオピアにおけるイスラム勢力の中心地。詩人ランボーが住んだことでも知られる。1887年エチオピア領。10万5000人(2002)。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハラール【Harar】

エチオピア東部高原の中心都市で,エチオピアにおけるイスラム勢力の中心地でもある。人口12万3000(1994)。16世紀中頃,西部のエチオピア高原を中心とするエチオピア帝国と対抗関係にあり,その侵入を防ぐために円形の城壁で町をすっぽりと囲んだために,そのなかだけがイスラム都市風に複雑に発達した。現在では新市街もできているが,いまだに城壁外のコーヒー畑と一線を画している所もある。この町のなかだけに住み,商業に従事しているセム系のハラリという人々があり,独特の幻想的な服装が知られている。

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大辞林 第三版の解説

ハラール【Halāl】

イスラム法において合法的と判断される行為。転じて、イスラム教徒が食べてもよいとされる食品。ハラル食品。 → ハラーム

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハラール
はらーる
allアラビア語

「イスラム法(シャリーア)で認められたこと(もの)」を意味するアラビア語。おもにイスラム法上で許される食べ物をさす。逆に「許されないもの」として禁止されていること(もの)をハラームarm、中間にあたる「疑わしいもの」は、シュブハShubuhaという。イスラム法は儀礼、食事の内容や作法、結婚や離婚、遺産相続、身だしなみ、金融など、生活全般の規準を定めており、イスラム教徒はこの規準にのっとって生活を営む。ハラールは清浄で安心できるものごとであり、賭博(とばく)や金融に際して利子をとること、姦通(かんつう)などはハラームに分類され、不浄で害になる非合法なものと規定されている。また、シュブハに該当するものは、避けるべきであると教えられる。
 イスラム教徒が食べることを許される食品は、規律に沿って屠畜(とちく)されたウシやヒツジ、ヤギなどの動物、野菜や果物、穀類、海産物、乳製品と卵、水などである。飲食が禁じられているものは、ナジス(不浄)とされるブタやイヌ、アルコールを含む飲料や食品、牙(きば)やかぎ爪で獲物をとるトラ、クマ、タカ、フクロウなどの動物、毒性のある動物や害虫、ノミやシラミ、ナジスを餌とする動物などである。イスラム圏に輸出される食品や菓子、化学製品などについては、イスラム教徒が摂取できるかどうかの審査(ハラール認証)を行う認証団体が各国にあり、ここで認証されたものは、ハラール食品やハラール製品などとよばれる。[編集部]

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