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ハリバドラ Haribhadra

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世界大百科事典 第2版の解説

ハリバドラ【Haribhadra】

8世紀ころのインドジャイナ教白衣(びやくえ)派の学匠。生没年不詳。ジナバドラJinabhadra(ジナバタJinabhaṭaなどともいう)の弟子とされる。西インドで活躍し,多方面にわたって数多くの著述を残した。彼は聖典に対してサンスクリットで注釈を書いた最初の人であると同時に,また俗語マーハーラーシュトリーで書かれた有名な宗教説話文学《サマラーイッチャカハー》の作者としてインドの物語文学の発達にも寄与した。

ハリバドラ【Haribhadra】

800年ころの後期インド仏教思想家。生没年不詳。マイトレーヤ(弥勒)作とされる《現観荘厳論》に,《大注》(《現観荘厳光明》)と《小注》という2種の注釈を著したことにより,後世に影響を与えた。《現観荘厳論》は,《八千頌般若経》に対する一種の綱要書であり,本来唯識派との関連が深いが,ハリバドラはこれを中観派の立場から注釈した。とくにシャーンタラクシタとの思想的類似性のゆえに,チベットではその弟子と見なされることもある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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