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ハンメル図法 ハンメルずほうHammer's projections

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハンメル図法
ハンメルずほう
Hammer's projections

ドイツの地理学者 E.ハンメル(1858~1925)が考案した 4種の地図投影法の総称で,狭義には,1892年にエイトフ図法の紹介を行なった際にその応用例として発表したものをさし,ハンメル=エイトフ図法とも呼ばれる。これは横軸正積方位図法にエイトフ変換を行なった正積擬方位図法である。英語圏では 1912年に A.R.ヒンクスがその著書のなかで,エイトフ図法として紹介していたため,最近まで混同されていた。他の三つは次のとおり。(1) 正積方位図法にほぼ一致するもので,視点が地球半径の 1+√2≒2.4142倍の位置にある外射図法(1887考案)。(2) 正積円錐図法の特別な場合に相当(1887考案)。(3) 正距逆方位図法。地図上の一定点に対して,任意の点からの方向線の方角と距離は正しく表されるが,その定点からの方角は必ずしも正しく表されない図法(1910考案)。

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デジタル大辞泉の解説

ハンメル‐ずほう〔‐ヅハフ〕【ハンメル図法】

ランベルト正積図法の半球図を、横方向に2倍に引き伸ばした楕円に全地球を表す図法。面積が正しく表現され、世界全図として優れる。1892年ドイツの地理学者ハンメル(E.Hammer)が考案。ハンマー図法。

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百科事典マイペディアの解説

ハンメル図法【ハンメルずほう】

世界地図によく用いられる正積投影法の一つ。ドイツのハンメルE.Hammerが1892年に考案。赤道で接する平面に一定の手続きで投影した方位図法の一種で,横軸が縦軸の2倍の長さをもつ楕円の中に世界を収め,経緯線ともに湾曲し,その形は等距離図法のエートフ図法によく類似している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハンメル図法
はんめるずほう
Hammer's projections

地図投影の一種。ドイツのハンメルErnst von Hammer(1858―1925)による4種の図法の総称。ハンマー図法ともいう。1892年に彼がエイトフ図法を紹介したなかで、横軸正積方位図法にエイトフ変換を行って世界全図の図法とする応用例を述べた。一般にはこの図法をハンメル図法またはハンメル‐エイトフ図法という。ヒンクスArthur Robert Hinks(1873―1945)が『地図投影』Map Projections(1912年初版)でこの図法をエイトフ図法と紹介したことから、英語圏と日本語圏の世界地図帳ではこの誤りが20世紀中ごろまで訂正されなかった。ほかの3種は、1887年発表の、視点の位置をほぼ正積となるように選んだ外射図法と、正積円錐(えんすい)図法の特別なもの、ならびに1910年発表の、地図上の任意の点から一定点への方向線の方向と距離が正距となる正距逆方位図法である。[金澤 敬]

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世界大百科事典内のハンメル図法の言及

【地図】より

… 正積図法の地図は,国や大陸などの面積を比較するのに都合がよく,分布図や密度図などを作成する場合の基図となる。このうち世界全図を描く場合によく用いられる図法は,サンソン図法,モルワイデ図法,ハンメル図法,エッケルト第4図法,同第6図法などである(図2)。地球の一部(大陸や日本とその周辺など)を表示する場合には,ランベルト正積円錐図法,同正積方位図法,ボンヌ図法などがよく用いられる。…

※「ハンメル図法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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