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バイオエタノール ばいおえたのーる

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知恵蔵2015の解説

バイオエタノール

サトウキビやトウモロコシなどバイオマスを発酵・蒸留させて製造するエタノール。そのまま、またはガソリンに混合して自動車用燃料として利用でき、排出する二酸化炭素カーボンニュートラルである。既に、ブラジルでは、ガソリンに20%混入、あるいは100%のエタノール自動車が走行している。米国では2005年に成立したエネルギー政策法により、バイオエタノールの使用が義務化されたので、トウモロコシ価格への影響が出ている。日本でもバイオエタノール3%混入のE3燃料の導入が試みられている。

(槌屋治紀 システム技術研究所所長 / 2008年)

バイオエタノール

バイオ燃料の1つ。バイオエタノールは、植物が作りだす糖、でんぷん、セルロースなどを原料として製造されたエタノール(エチルアルコール)のこと。現在、バイオエタノールを最も利用しているのは米国とブラジルで、それぞれトウモロコシとサトウキビを原料としている。でんぷんを糖に分解し、さらに糖を分解してエタノールが製造される。でんぷんや糖は人間の食料となりうるものであり、バイオエタノールの利用の広がりによって、世界的な食料不足問題が引き起こされつつある。バイオエタノールの利用が、人間への食料供給と競合しない方法は、非食料用の植物をバイオエタノールの原料とすることで、セルロースを多量に含む草や木材などが原料候補として検討されている。現在の化学処理の技術でセルロースから糖を作りだすには、多量のエネルギーが必要となり、廃棄物も多くなることから、効率的にセルロースから糖を作りだす遺伝子組み換え微生物などの研究も進められている。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

バイオエタノール

植物からつくるアルコール燃料で、温暖化対策としてガソリンの代替燃料になることが期待されている。穀物高騰など食糧危機を招くとの批判もあり、木材や稲わらを原料にする研究も進んでいる。資源エネルギー庁によると、日本は10年度までに50万キロリットル(原油換算)の使用目標を立てているが、現在は1万キロリットル弱にとどまっている。

(2009-02-19 朝日新聞 夕刊 2社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

バイオエタノール(bioethanol)

サトウキビやトウモロコシ、木材や古紙などのバイオマスを発酵・蒸留させて作ったエタノール(エチルアルコール)。燃料として、自動車用に多く使用される。バイオマスエタノール。→アルコール発酵バイオマス燃料バガスカーボンニュートラル
[補説]トウモロコシの果実から得たデンプンを利用して生産されるところから、食用・飼料用のトウモロコシの供給が圧迫され、価格の高騰が見られるようになった。さらに、小麦など他の穀物の生産者がトウモロコシの生産に切り替えることにより、穀物全体の価格が上昇、食肉・牛乳など食品全般の価格にも影響が出ている。

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大辞林 第三版の解説

バイオエタノール【bio-ethanol】

植物を原料とするエチルアルコール。輸送用燃料などに用いられる。バイオマス-エタノール。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バイオエタノール
ばいおえたのーる
bioethanol

サトウキビ、トウモロコシ、小麦、テンサイ、稲藁(いねわら)、廃木材など植物由来の資源を発酵させて抽出するエタノール。植物は成長段階で光合成により二酸化炭素を取り込んでいるため、植物由来のエタノールを燃焼させても、発生する二酸化炭素は自然界にとって差し引きゼロとみなすことができ、地球温暖化防止に役だつと考えられている。京都議定書では、バイオエタノールを燃焼させても二酸化炭素の排出量はゼロと計算される。しかしバイオエタノールの製造・運搬段階でエネルギーを使うため、必ずしも温暖化防止につながらないとの見解もある。
 バイオエタノールをガソリンに混ぜた環境配慮型燃料、「エタノール・ガソリン混合燃料」として使うのが一般的である。バイオエタノールの主要生産国であるブラジルなどではガソリンに20%以上混ぜて使うよう義務づけられており、欧米でも混合燃料の利用が広まっている。日本では法律で3%まで混ぜることができる。
 バイオエタノールの利用については、大量生産のためにサトウキビなどの栽培地域が広がり、これが森林伐採につながっているとの見方がある。またトウモロコシなど大量の農作物が食用からバイオエタノール原料に転用され、穀物相場高騰の要因になっているとの批判もある。[編集部]

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