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バイオマス発電 バイオマスハツデン

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デジタル大辞泉の解説

バイオマス‐はつでん【バイオマス発電】

植物や動物の排泄物などの有機物バイオマス)をエネルギー源として利用する発電。バイオマスを直接燃焼して得られる熱で発電する方法と、バイオマスから得たガス(バイオガス)を利用して発電する方法がある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

バイオマス発電

木質、食品残さ、家畜排泄物などのバイオマス(動植物由来有機物資源)のエネルギーを利用した発電。木質バイオマスは、木材を細かく砕いてチップにしたものを燃やし、その蒸気でタービンを回して発電する。畜産バイオマスは、メタン発酵させ、発生したガスを利用するのが一般的だ。ただ、メタン発酵後の消化液は、肥料として使えるが臭いため、広い耕作地がある北海道を中心に一部地域に限られている。

(2015-10-24 朝日新聞 朝刊 群馬全県・2地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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知恵蔵miniの解説

バイオマス発電

生物を由来とする再生可能資源である「バイオマス」を用いて発電すること。木質廃材・下水汚泥・家畜の糞尿・食品廃棄物などを原料として燃焼させ、その熱を使いタービンを回して発電する。原料の利用方法には大きく分けて、燃料を直接燃やすもの、熱処理してガス化し燃やすもの、発酵などで生化学的にガスを発生させ燃やすものの三つがある。バイオマスの利用は、1990年代後半に欧米で政策に導入され始めた。日本では2002年に「バイオマス・ニッポン総合戦略」が閣議決定され、09年には「バイオマス活用推進基本法」が制定となった。さらに12年の7月からバイオマス発電が「固定価格買取制度」の対象となっている。全世界では、14年にバイオマス発電設備が生み出した電力量が約4330億キロワット時となり、前年に比べ9.3%増加した。

(2016-11-25)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バイオマス発電
ばいおますはつでん
biomass power system

廃材、穀物、生活ごみなど生物由来の有機物資源(バイオマスbiomass)を原・燃料として発電すること。バイオマスを直接あるいはガス化して燃焼させ、生み出した水蒸気やガスでタービンを回して発電する。木材などの木質系バイオマスは成長過程で二酸化炭素(CO2)を吸収するため、バイオマスを原・燃料に使って二酸化炭素を排出しても、吸収と排出が相殺され(カーボンニュートラル)、地球環境に優しい発電とされる。化石燃料と違ってバイオマスは枯渇することがなく、風力発電や太陽光発電と同じく再生可能エネルギーの一つである。日本では2012年(平成24)7月に始まった再生可能エネルギーの固定価格買取制度の対象となり、バイオマス発電は増加傾向にある。バイオマス発電の買取価格(税込み)は初年度1キロワット時当り13.65~40.95円で、2013年度も同じ価格が適用される。買取期間は20年。日本では、新潟県糸魚川(いといがわ)市にある「サミット明星パワー糸魚川バイオマス発電所」(発電出力5万キロワット)や川崎市の「川崎バイオマス発電所」(発電出力3万3000キロワット)などの大型発電所もある。
 風力発電や太陽光発電は気象条件に左右されるが、バイオマス発電は安定的な電力供給が可能である。廃材などの未利用資源を原・燃料とするため、廃棄物の減少や再利用につながり、循環型社会の構築に役だつ。また、間伐材、稲わら、家畜糞尿(ふんにょう)などを活用することは農山村の活性化にもつながる。バイオマス発電と火力発電は燃料がバイオマスか化石燃料かの違いがあるものの、タービンを回す発電の仕組みはほぼ同じであるため、老朽化した火力発電所を転用できるという利点もある。一方、海外ではトウモロコシやサトウキビなど食物を原・燃料に使うケースが多く、穀物相場の高騰、野放図な農地拡大による自然破壊などの問題が起きている。またバイオマスは広域に分散していることが多く、収集・運搬の費用がかさみ、発電コストが高くなる欠点もある。
 バイオマスには多くの種類があり、資源の由来や燃料としての種類によって分類されることが多い。資源由来では(1)木屑(きくず)、建設廃材、生ごみ、廃食用油(廃食油)、下水汚泥などの「廃棄物系」、(2)稲わら、もみ殻、家畜糞尿、間伐材などの「農林系」、(3)トウモロコシ、サトウキビ、大豆、菜種などの「栽培作物系」の三つに大別される。燃料に基づく分類では(1)間伐材や建設廃材などをおもに燃焼して使う「木質燃料」、(2)サトウキビ、トウモロコシ、イモなどからエタノールを取り出して使う「バイオ燃料(バイオエタノール)」、(3)生ごみ、糞尿、海藻などを発酵させる「バイオガス」の3種類に分けられる。[編集部]

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