バッキンガムシャー(読み)ばっきんがむしゃー(英語表記)Buckinghamshire

翻訳|Buckinghamshire

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バッキンガムシャー」の意味・わかりやすい解説

バッキンガムシャー
ばっきんがむしゃー
Buckinghamshire

イギリス、イングランド南東部、首都ロンドンの北西に隣接するカウンティ(県)。面積1568平方キロメートル、人口47万9028(2001)。県都エールズベリーAylesbury(人口6万1000、2002推計)。1997年ミルトン・キーネス地区がユニタリー・オーソリティー(一層制地方自治体)として分離した。テムズ川流域の低地チルターン丘陵などの緩やかな丘陵地からなる。主として農業県で、大麦小麦オート麦などの穀作、牧草栽培、ウシブタニワトリの飼育が盛んである。重工業はないが、家具製造は地元産のブナを材料に発達した。ロンドンに近い南東部は都市化が進んでいる。アングロ・サクソン時代はマーシア王国の一部。ピューリタン革命(イギリス革命)では早くから議会派が制した。15~18世紀の領主の館(やかた)が残っている。

[久保田武]

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