バッチ処理(読み)バッチショリ(英語表記)batch processing

翻訳|batch processing

デジタル大辞泉 「バッチ処理」の意味・読み・例文・類語

バッチ‐しょり【バッチ処理】

batch processingコンピューターで、データを、あるまとまった単位で一括して処理する方式一括処理。→リアルタイム処理

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「バッチ処理」の意味・わかりやすい解説

バッチ処理 (バッチしょり)
batch processing

コンピューターの初期ころから行われた処理方式であり,ある期間に集められたデータやプログラムをまとめて処理するので,一括処理とも呼ばれている。1人の利用者が計算機を専有して使うと,計算機の前で考え込んだりするむだ時間や能率の悪い計算機操作があるので,これを避けるため,利用者と計算機の専任オペレーターとを分離して,ふつうの利用者には計算機を操作させないことが多い。これをクローズドショップ制と呼んでおり,オペレーターは,おおぜいの利用者がパンチカード磁気テープの形でもってきたデータやプログラムを,計算機の処理が能率よく行われるように,その処理要求の性格から分類し並べ変えて計算機に一括して投入する。これにより高価な計算機の処理能力を効率よく利用できる。

 一方,利用者は処理要求を出してから処理結果を得るまで,半日,あるいは1日以上かかるという不便さがある。端末機通信回線で結んだリモートバッチ処理remote batch processingも行われている。
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ASCII.jpデジタル用語辞典 「バッチ処理」の解説

バッチ処理

バッチとは「束ねる」という意味で、一括処理のこと。あらかじめ処理に必要な指示要素を与えておき、一気に処理をする方式。これに対して、即時的な処理をすることをリアルタイム処理という。ユーザーの入力を受け付けて臨機応変に処理するインタラクティブの逆の言葉として用いられることもある。バッチ処理は、定期的な集計作業やバックアップメンテナンスなど、大量のデータの一括処理に向いている。プログラミング言語では、一定期間ためておいたデータをまとめて処理する方式を指す。また、一連の作業の手順を登録して、作業を自動化できるようにしたプログラムをバッチファイルと呼ぶ。

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