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バリカン バリカン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バリカン

金属製の頭髪刈り用具。上下2枚の櫛形の刃から成り,交差状の取手を動かすことにより刃を交互に左右に往復させて毛髪を刈る。刃の重ね合せの調節によって髪の長短を一分刈りとか五分刈りとかに分ける。日本では 1884年に長田けい太郎が,フランスバリカンマール製の手動式の毛刈器を持帰ったのが最初で,その社名が通称となった。電気バリカンは 1920年にアメリカから初めて輸入された。

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デジタル大辞泉の解説

バリカン

《フランスの製造会社の名バリカン‐エ‐マール(Barriquand et Marre)から》散髪用の器具。2枚の櫛(くし)状の刃を重ね、一方を固定し他を左右に移動させて毛髪を切る。
[補説]英語ではhair clipper

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百科事典マイペディアの解説

バリカン

理容器具の一種。柄の先に重なった可動と固定の櫛(くし)形の刃があり,左右に往復運動することによって剪髪(せんぱつ)する。刃の厚さを加減して刈込みの度合を調節。日本には1883年フランスからもたらされたが,バリカン(Barriquand)・エ・マール工場の製品だったところからこの名が通称となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

バリカン

理容器具の一種。バリカンの名称は,1883年パリ公使館勤務の長田桂太郎がみやげとして持ち帰って紹介した製品が,フランスのBariquand & Marea商会のものであったことに由来し,明治末期から一般に普及した。英語ではヘアクリッパーhair clipperという。刃の要部は上下に重ねられた櫛形状の二枚刃から成り,下刃は固定,上刃の往復運動によって両者の嚙合せを利用し,櫛形の部分に入った毛を挟み切る。

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大辞林 第三版の解説

バリカン

〔フランスの製作会社名 Barriquand et Marre から〕
頭髪を刈る金属製の用具。上下に重なった櫛形状の二枚刃からなり、下の刃は固定、上の刃を左右に往復させて、毛をはさみ切る。手動式と電動式がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バリカン
ばりかん

毛髪刈り込み用の理容器具で、正しくはヘアクリッパー。フランスの製造会社バリカン・エ・マールBariquant et Marreが刈り込み用器具の日本での一般名称になった。日本では散髪脱刀令(1871)に伴い1874年(明治7)フランスから両手式のものを菱屋(ひしや)(現丸善)が輸入したのが最初である。国産品は、88年元鉄砲鍛冶(かじ)の伊藤兼吉(大阪)が「ジャッキ」を試作、実用化した。関東では、横浜のマーヤ商会が輸入したフランスの片手用ばね式バリカンをモデルとして国産化に成功、90年に東京・本郷の鉄砲鍛冶中村友太郎が初めて国産片手バリカンを市販した。日清(にっしん)戦争(1894~95)中に丸刈りスタイルが定着、軍隊などで広く使用されるようになり、1920年(大正9)にはアメリカから電動式のものが輸入され始めた。現在ではコードレスの電動バリカンも普及している。[坪内靖忠]

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世界大百科事典内のバリカンの言及

【髪形】より

…明治末から従来の中央分けに代わって,七・三の分け髪が流行し,短髪が好まれてくる。明治中期に登場したヘアクリッパー(バリカン)は,軍人の髪形を規制し,一般にも一分刈り,五分刈りなど各種の長さの丸刈りの普及をみることになり,第2次大戦まで続いた。大正期から昭和初期にかけては,男性用整形アイロンも利用されて,オールバック,ショートバック,ハーフロング,ミディアムカットなど外国のモードなどを取り入れつつ日本人男性の基本髪形を完成した。…

※「バリカン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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