日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
バリー(Sir James Matthew Barrie)
ばりー
Sir James Matthew Barrie
(1860―1937)
イギリスの劇作家。スコットランド出身。ジャーナリスト、小説家を経て劇作家となり、感傷的な男女の喜劇『お屋敷町』(1901)、風刺と皮肉の喜劇『あっぱれクライトン』(1902)をはじめ、『女なら誰(だれ)でも知っていること』(1908)、『12ポンドの目』(1910)などで人気を博した。しかし彼の名を世界的にしたのは『ピーター・パン』(1904)で、この幻想的なおとぎ劇の傑作は今日でも少年少女を喜ばせ、イギリスではクリスマスの季節に欠かせない景物の一つである。『ピーターとウェンディ』(1911)はその小説版である。
[冨原芳彰]
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