精選版 日本国語大辞典 「バーゼル」の意味・読み・例文・類語
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スイス北部、バーゼル・シュタット(Stadt)準州の州都。フランス語名バールBâle。人口16万4850(2001)で、チューリヒ、ジュネーブに次ぐスイス第三の都市。ドイツおよびフランスとの国境をなすライン川沿いに発達した町で、河川・鉄道交通の要地である。16世紀の宗教改革時に、フランス、イタリア、オランダから逃れてきた新教派の学者、企業家、商人らを市民が受け入れ、これが市の文化・経済の発展に貢献した。現在は化学工業(とくに薬品・染料)の一大中心であり、ほかに電気、機械、印刷などの工業が行われる。工業地区はライン川右岸の小バーゼルに立地する。ここにある河港を通じて多量の物資の輸出入が行われる。左岸の大バーゼルは商業・文化の中心で、大聖堂、美術館、歴史博物館などみるべきものが多い。国際決済銀行(BIS)本部所在地。
[前島郁雄]
ローマの野営地バジレアBasileaとして374年に初めて記録に現れる。7世紀初頭、司教アウグストがこの地に司教座を移したことにより、宗教中心都市として発達した。9世紀には東フランク王国、10世紀にはブルグント王国、そしてのち神聖ローマ帝国に帰属した。14世紀にはペストや地震、火災などの災害により大打撃を被ったが、市の住民は徐々に司教支配権からの離脱を試み、またハプスブルク家から帝国フォークトVogt(知事)職を獲得した。そしてライン川右岸の小バーゼルほか近隣地域を獲得することによって都市国家へと成長した。交易の発達、公会議開催(1431~49)、スイス最古の大学の設置(1460)と、15、16世紀には文化・経済の繁栄期を迎えた。1501年にはスイス誓約同盟に永久加盟し、1648年ウェストファリア条約交渉にスイスの代表として参加、神聖ローマ帝国からのスイスの分離承認を取り付けた。1528、29年、宗教改革を実施し、司教は市を退去、その後市民と都市貴族とは市政上の対立を繰り返した。1833年バーゼル・ラント(Land)が分離し、バーゼル・シュタット、バーゼル・ラントとしておのおの準州(半カントン)となった。両準州を合わせてバーゼル州と総称する。バーゼル・シュタット準州は面積37平方キロメートル、人口18万6700。バーゼル・ラント準州は面積517平方キロメートル、人口26万1400、州都リースタルLiestalの人口1万2734(統計はすべて2001年)。
[佐藤るみ子]
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ドイツ,フランスに接する交通の要衝で,スイス第1の経済都市。中世には司教都市であり,1431~49年にかけて教会会議が開かれた。60年にスイス最古の大学が創設され,宗教改革時代には改革の一中心地。1912年国際社会主義者会議が開かれた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
冬期3カ月の平均気温が平年と比べて高い時が暖冬、低い時が寒冬。暖冬時には、日本付近は南海上の亜熱帯高気圧に覆われて、シベリア高気圧の張り出しが弱い。上層では偏西風が東西流型となり、寒気の南下が阻止され...
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