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パチンコ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パチンコ

(1) 大衆的な射幸遊戯の一種。小さい鋼鉄製のばねではじいて当り穴に入れ,何倍かになって戻ってきた玉を景品と交換できる仕組みになっている。以前から露店営業的な単純な遊戯形式のものはあったが,盛り場に定着して大衆向けの小ギャンブルの対象となったのは第2次世界大戦後である。一時は1分間に 200発も打てる連発式が射幸心をあおるとして禁止され遊戯場の数も減ったが,現在ではコンピュータ内蔵のパチンコも開発されている。また ICを組込んで的中穴に玉が入るとルーレットが回り,その番号が揃うと一定の時間玉が穴に入りやすくなる方式のものも登場している。さらに麻雀やスロットマシンなどの変形も現れ,盛況を取戻している。遊戯場の経営には風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律 (昭和 23年法律 122号) に基づく許可を必要とし,18歳未満の者の遊戯は禁じられている。 (2) 木の枝や針金などのふたまたに分れた支軸にゴムを張り,小石などをはさんで飛ばす子供の玩具。 (3) ピストル隠語

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百科事典マイペディアの解説

パチンコ

(1)娯楽遊技具。ガラス張り長方形の箱の下部から,ばねで小鋼球をはじき上げ,多数の小さな釘(くぎ)に囲まれた当り穴に入ると多数の球が戻る仕組のもの。球は種々の景品と交換でき,大衆の射幸心をそそる遊技として,戦後日本各地で大流行した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぱちんこ【パチンコ】

遊技の一種。遊技に用いる機械をパチンコ台という。パチンコ台は高さ81~82cm,幅52~53.5cmほどの縦型の箱状をなしており,前面をガラス張りにする。基本的な機構は,盤面全体に350~380本ほどの釘を配し,さらに風車と称する障害物数個とセーフ穴(チャッカー)数個を設け,台の下部に設けたばねじかけのハンドルでクロム鋼製の玉をはじき出し,玉がセーフ穴に入ると10個とか13個とか機種によって定められている数の玉が出るようになっており,セーフ穴に入らずアウトになった玉は台の裏側に流れ出る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パチンコ
ぱちんこ

射幸遊技の一種。鋼製の玉をばねではじき、盤面の穴に入ると10個以上の玉が出る機械を相手に、1人で楽しむ日本特有のもの。1920年(大正9)にアメリカから伝えられたコリント・ゲームから変化したものといわれる。初めは子供を対象としたが、1925年機械を改良して、3個ないし7個の玉が出るようにし、大人を対象にしたパチンコ専門店が初めて大阪で開業した。第二次世界大戦中の1942年(昭和17)に全面禁止となったが、終戦直後まず金沢、福岡県久留米(くるめ)で再開され、次いで東京、大阪、さらに全国的に流行した。玉と交換する景品もたばこ、チョコレート、缶詰など日用品が大部分を占めたが、生活が豊かになるにしたがって、大型店ではハンドバッグなどの装飾品も取りそろえるようになった。1953年の第一期、60年の第二期ブームを経て、パチンコ・ブームがピークになったのは94年(平成6)で、遊技人口2930万人、売上げ30兆4730万円と、自動車産業と並ぶ巨大ビジネスに成長した。その後、高射幸性機によりパチンコ店での使用金額が高額化したことや不況の影響などもあり下降線をたどり、2001年には遊技人口1930万人、売上げ27兆8070億円、2007年には1450万人、22兆9800億円となっている。
 このようにパチンコが大衆娯楽としての地位を確立したのは、1万3585(2007年、警察庁調べ)の店が全国に散らばり好きなときに楽しめるレジャーとして定着したこと、国民生活の成熟にあわせ風俗営業等取締法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の範囲内で射幸性を満足させるくふうを重ねたこと、などがあげられる。しかし、1996年夏には、パチンコに夢中になった主婦が幼児を車の中に置き去りにして暑さで死亡させる事故が相次ぎ、依存症や高すぎる射幸性の問題などが露呈、社会問題になった。さらに、経理を透明化するために導入されたプリペイドカードで偽造カードが出回り、巨額の損害を出した。これに対応して業界団体は1996年10月、高額な勝ち負けで射幸性の加熱傾向を招く機械など、70万台を撤去した。
 遊技に使われる機械は、1965年からはコインを使用するパチスロ(回胴式遊技機)も加わって多様化しており、2001年だけでもパチンコ234種、パチスロ347種が市場に投入された。一世を風靡(ふうび)した機械として、以下のものがある。1949年、パチンコ繁栄の基礎を築いたといわれる、盤面の釘(くぎ)を不規則にして玉の動きに妙味を与えた正村ゲージ。1952年、第一期ブームを築いた片手だけで操作できるオール20連発式。1960年、第二期ブームのもととなった特定の穴に玉が入るとチューリップ形の穴が開くチューリップ機。1973年、電動式のルーツ。1981年、玉が穴に入るたびに盤面の数字が変わり、特定の三つの数字がそろうと穴が一定時間開くフィーバー式。1992年、プリペイドカード専用のカードリーダー(CR)機。
 その後、パチンコは、現金機にかわってプリペイドカードを使用するCR機が主流となった。CR機では、確率変動(決められた条件により大当りの確率が上昇するシステム)が相次いで登場するなど射幸性が高まり、業界では射幸性を抑える自主規制が相次いだ。また、パチスロも、大当りをためるストック機能をもつ機種が登場し、射幸性が一段と強まった。
 このため、2004年に風俗営業等取締法の規則が改正され、高射幸性機を適度な射幸性で遊技性に富む機種にかえることになり、3年の経過措置期間を経て、2007年10月以降は、すべて適度な射幸性をもつ遊技機となった。遊技人口、売上高の長期低落傾向に歯止めをかけなければならないという危機感を背景に、適度な射幸性の遊技機(通称遊パチ)を全国に広めようと、業界は一体となってキャンペーンを展開している。[倉茂貞助]
『溝上憲文著『パチンコの歴史』(1999・晩声社) ▽社会経済生産性本部編『レジャー白書』各年版(社会経済生産性本部)』

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