翻訳|power shovel
単にショベルともいう。原動機によって駆動される長い柄のついたバケット(ショベルという)によって掘削を行う建設機械。硬土盤や軟岩に対してもっとも強力な掘削力を有する建設機械であり,主として,機械台を設置した地面より高い地山の切取り作業に用いられる。日本では通常,人力で掘削する手持ちの掘削道具はシャベルと呼び,パワーショベルをパワーシャベルということも多い。1837年,アメリカで蒸気機関を取り付け,約180度旋回できるものを製作したのが最初といわれ,その後,キャタピラ式走行機構が採用され,掘削機構も360度旋回できる構造のパワーショベルが出現した。原動機も電動機,ガソリンエンジンと変遷し,今日では効率の高いディーゼルエンジンが使用されている。大容量の油圧式パワーショベルも出現しており,また作業用のアタッチメントを交換することにより,鉱山,採石および土木工事の各種掘削作業に多く使用されている。
→建設機械
執筆者:室 達朗
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…また,ゴムタイヤの発達により,ダンプトラック,ワゴンおよびモータースクレーパーなどが出現し,土砂の高速運搬が可能となった。とくに第2次世界大戦中,アメリカでは太平洋の島での飛行場建設などに関連して,ディーゼルエンジンを搭載した大型ブルドーザー,大型ダンプトラック,パワーショベルなどの大型建設機械が開発されたが,これら大型建設機械を用いた施工技術は,戦後における大ダム建設,高速道路建設などの基礎となったものである。 日本で建設機械が利用され始めたのは1897年ころからで,淀川,利根川,信濃川などの大河川の改修工事に蒸気機関を用いた浚渫(しゆんせつ)船,バケット掘削機,機関車などが使用され,また1912年の品川駅拡張工事では蒸気ショベルが使用された。…
…また輸出も内需の低迷した1974年より増加し,近年の輸出比率は30~40%に達しており,キャタピラー社(世界最大の建設機械メーカー)などと競合している。建設機械の主力は,高度成長期には大規模な土木工事用のブルドーザーであったが,低成長に移行し大規模な公共投資も抑制されるに及んで,70年代の後半以降は小回りのきく都市型建設機械であるパワーショベルの生産額のほうが多くなっている。また大手メーカーによる寡占化が進み,パワーショベル(日立建機,小松製作所,三菱重工業など),ブルドーザー(小松製作所,キャタピラー三菱など),トラッククレーン(多田野鉄工所,加藤製作所など)の主要3機種いずれをみてもそうであり,とくにブルドーザーは前記2社のシェアが9割にも及ぶ。…
※「パワーショベル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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