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パンガロス パンガロスPangalos, Theodoros

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パンガロス
Pangalos, Theodoros

[生]1878.1.11. サラミス
[没]1952.2.26. アテネ
ギリシアの軍人,政治家。1926年に 8ヵ月にわたり独裁政権を敷いた。第1次世界大戦とギリシアの敗北に終わったトルコ西部戦役(1921~22)で軍務についた。コンスタンティノス1世が王位を追われた直後の 1922年に陸軍大臣に就任し,軍事裁判を主導した。この裁判では,ギリシア軍がトルコ軍に大敗北を喫した 1922年8月のアフィヨンの戦いと,それに続いて起こったスミルナ(→イズミル)のギリシア系住民大虐殺をめぐり,責任のある者たちが断罪された。1923年,トラキア地方軍の最高司令官も兼務。1925年6月,クーデターを起こして首相の座につき,翌 1926年1月3日には独裁を宣言した。同年 4月,自身を大統領に選出させることに成功するが,8月には配下の共和国防衛軍が反旗を翻したため退陣を余議なくされた。パンガロスの専制支配によって議会活動は 8ヵ月もの間停止し,1925年10月にはブルガリアとの関係が最悪となり,また公衆道徳を取り締まろうとしたが失敗に終わった。パンガロスは公職から身を引いたのち,建設汚職に関与した罪で 1930年に 2年の禁固刑判決を受けた。また,第2次世界大戦時にドイツやイタリアに協力したと非難されたが,この嫌疑は立証されていない。

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