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ヒルティ ヒルティ Hilty, Carl

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒルティ
ヒルティ
Hilty, Carl

[生]1833.2.28. ベルデンベルク
[没]1909.10.12. モントルー
スイスの法学者,宗教思想家ゲッティンゲン大学で法律を学び,弁護士となる。 1873年ベルン大学教授,国際法を担当。リベラル派の代議士として政界でも活躍し,1899年以降ハーグ国際仲裁裁判所のスイス代表委員も務めた。

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デジタル大辞泉の解説

ヒルティ(Carl Hilty)

[1833~1909]スイスの法学者・哲学者。キリスト教の立場から「幸福論」「眠られぬ夜のために」など、宗教的、倫理的著作を多く残した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒルティ【Carl Hilty】

1833‐1909
スイスの法学者,思想家。代々医師の旧家に生まれ,ドイツゲッティンゲンハイデルベルクの両大学で法学や哲学を学んだ。故郷のクールに帰って弁護士となったが,つねにギリシアローマの古典に親しみ,やがて30歳のころ,深い精神的回心とともにキリスト教を再発見した。このことが,その後ベルン大学の国法学教授,同大学総長,国会議員,ハーグ国際仲裁裁判所判事などを歴任する間に,《幸福論》3巻(1891‐99)や《眠られぬ夜のために》(1901)などの深い倫理的宗教的な著作を生む機縁になった。

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大辞林 第三版の解説

ヒルティ【Carl Hilty】

1833~1909) スイスの法学者・哲学者。プロテスタントの立場から倫理的著作を残す。著「幸福論」「眠られぬ夜のために」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒルティ
ひるてぃ
Carl Hilty
(1833―1909)

スイスの法律家、キリスト教的倫理的著作家。父は著名な医者。母は篤信で愛情深く、豊かな精神の持ち主で、彼の精神形成に深い感化を及ぼしたといわれる。法学を学び弁護士となる。この職業の社会的意義を彼はきわめて高く評価し、自らもその理想実現に努力した。1874年ベルン大学教授、のちには総長にも就任したが、その間陸軍司法の職務も担当し、代議士にも選出された。1909年ハーグの国際仲裁裁判所判事に任命されたが、同年秋に没した。ヒルティの名を世界的に広めたのは、学術的著作よりも、『幸福論』Glck3巻(1891~1899)、『眠られぬ夜(よる)のために』Fr schlaflose Nchte(1901、1919)などの一連の宗教的・倫理的著作である。そこで吐露されている精神は、カント哲学、敬虔(けいけん)主義的内面性、ダンテ、ことに聖書への深い沈潜によって形づくられている。生命のない神学や教義を嫌い、聖書の単純なキリストの福音(ふくいん)の味読とその実践に生きた彼の確固たる信仰は広く持続的な反響をよんだが、それはまた古典的教養のヒューマニズム、ストア的禁欲精神に彩られている。彼によれば人生の目標は幸福にあるが、それは神の愛の体験、世界の倫理的秩序への信頼、堅実な労働、避けられない不幸や苦しみによる内面性の深化、正義への勇気などから成り立つ。彼は救世軍を支持し、婦人解放などの社会問題にも積極的にかかわった。日本にはケーベルによって紹介され、以後読まれている。[常葉謙二]
『国松孝二・氷上英廣・小池辰雄他訳『ヒルティ著作集』全11巻(1958、1959・白水社) ▽シュトゥツキ著、国松孝二他訳『ヒルティ伝』(1959/新装復刊・2006・白水社)』

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