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スペイン北西部オルテガル岬からフランスのブルターニュ半島西端に至る大西洋岸の湾。スペインではビスカヤ湾,カンタブリア海,フランスでは南の部分をガスコーニュ湾と称する。スペイン側は岩石海岸で天然の良港に富み,流入する河川の河口リアスríasはリアス海岸の語源。フランスのジロンド,アドゥール川間は砂浜海岸で,バイヨンヌ,ビアリッツ,サン・ジャン・ド・リュズはリゾート都市として知られる。カンタブリア海沿岸の主要都市はビルバオ,サン・セバスティアン,サンタンデルなど。航行を困難にする強い北西風が卓越し,120cmに達する干満差は世界最大。フランス側の大陸棚は広く,ニシン,タラの好漁場。
執筆者:栗原 尚子
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ヨーロッパ北西部にある大西洋の湾。フランス南西部アキテーヌ地方と、スペイン北部ビスカヤViscaya地方の間の海域。「ビスケー」は英語名で、フランス語名「ビスカイ湾」Golfe de Biscaye、またはガスコーニュ湾Golfe de Gascogne。スペイン語名ビスカヤ湾Golfo de Viscaya、またはカンタブリコ海Mar Cantábrico。面積約22万3000平方キロメートル、最大水深4732メートル。フランス側は大陸棚が発達し、ニシン、タラの好漁場。海岸では潮の干満の差が大きく、最大12メートルに及ぶ。
[高橋 正]
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