ビタミンB複合体(読み)ビタミンビーフクゴウタイ

化学辞典 第2版「ビタミンB複合体」の解説

ビタミンB複合体
ビタミンビーフクゴウタイ
vitamin B complex

水溶性ビタミンB群の総称.最初,単一物質と考えられていたビタミンBから次々に別種ビタミンが分離され,それらをビタミンB複合体と総称した.これらはすべて補酵素の構成成分として生体内の酵素作用に関与する.

(1) ビタミン B1チアミン抗脚気因子,抗神経炎因子アノイリン

(2) ビタミン B2リボフラビン

(3) ニコチン酸およびニコチンアミド:ニアシン,ペラグラ予防因子.

(4) ビタミン B6ピリドキシン,ネズミの抗皮膚炎因子.

(5) パントテン酸:濾液因子.

(6) リポ酸:チオクト酸,プロトゲン,焦性ブドウ酸酸化因子.

(7) ビオチン:ビタミンH,補酵素R.

(8) 葉酸群:プテロイルグルタミン酸フォラシンビタミンM,肝Lactobacillus casei因子,Steptococcus lactis R(SLR)因子.

(9) イノシトール:ハツカネズミ抗脱毛症因子.

(10) p-アミノ安息香酸(PABA).

(11) ビタミン B12シアノコバラミン,コバミド,抗悪性貧血因子.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ビタミンB複合体」の解説

ビタミンB複合体
ビタミンビーふくごうたい
vitamin B complex

ビタミン発見のきっかけとなった脂溶性Aと水溶性B成分のうち,後者は 1927年,さらに耐熱性のもの ( B2 ) と易熱性の神経炎因子 ( B1 ) に分けられた。 37年には B2 成分がさらに抗ペラグラ因子であるニコチン酸とニコチン酸アミド (ナイアシン) その他のビタミンを含むことが明らかにされた。これらビタミン群の粗製品をビタミンB複合体という。このなかに含まれているビタミンは,上記のほかに B6 (ピリドキシン) ,パントテン酸,葉酸,パラアミノ安息香酸コリン,ビオチン,B12 (シアノコバラミン) ,B13 (オロット酸) ,イノシトール,チオクト酸などがある。B複合体から B1 を除いた残りを B2 複合体と呼ぶこともある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

精選版 日本国語大辞典「ビタミンB複合体」の解説

ビタミン‐ビーふくごうたい ‥ビーフクガフタイ【ビタミンB複合体】

〘名〙 かつてビタミンBと呼ばれていたが、多くの成分の混合物であることがわかり、B複合体と呼ばれるようになったもの。B1、B2、B6、B12、B13、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、コリン、葉酸、パラアミノ安息香酸、ビタミンLなどの混合物。B1を除いたものをビタミンB2複合体と総称することがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「ビタミンB複合体」の解説

ビタミンビー‐ふくごうたい〔‐フクガフタイ〕【ビタミンB複合体】

ビタミンB群が混在する複合体。水溶性。初めビタミンBとよばれたが、のちに分離されて単一でないことがわかった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

急急如律令

中国漢代の公文書の末尾に、急々に律令のごとくに行え、の意で書き添えた語。のち、呪文(じゅもん)の終わりに添える悪魔ばらいの語として、道家・陰陽師(おんようじ)・祈祷僧(きとうそう)などが用いた。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android