ビタミンB複合体(読み)ビタミンビーふくごうたい(英語表記)vitamin B complex

  • ビタミンビーふくごうたい ‥ビーフクガフタイ
  • ビタミンビーふくごうたい〔フクガフタイ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビタミン発見のきっかけとなった脂溶性Aと水溶性B成分のうち,後者は 1927年,さらに耐熱性のもの ( B2 ) と易熱性の神経炎因子 ( B1 ) に分けられた。 37年には B2 成分がさらに抗ペラグラ因子であるニコチン酸とニコチン酸アミド (ナイアシン) その他のビタミンを含むことが明らかにされた。これらビタミン群の粗製品をビタミンB複合体という。このなかに含まれているビタミンは,上記のほかに B6 (ピリドキシン) ,パントテン酸,葉酸,パラアミノ安息香酸,コリン,ビオチン,B12 (シアノコバラミン) ,B13 (オロット酸) ,イノシトール,チオクト酸などがある。B複合体から B1 を除いた残りを B2 複合体と呼ぶこともある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 かつてビタミンBと呼ばれていたが、多くの成分の混合物であることがわかり、B複合体と呼ばれるようになったもの。B1、B2、B6、B12、B13、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、コリン、葉酸、パラアミノ安息香酸、ビタミンLなどの混合物。B1を除いたものをビタミンB2複合体と総称することがある。

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化学辞典 第2版の解説

水溶性ビタミンB群の総称.最初,単一物質と考えられていたビタミンBから次々に別種のビタミンが分離され,それらをビタミンB複合体と総称した.これらはすべて補酵素の構成成分として生体内の酵素作用に関与する.

(1) ビタミン B1:チアミン,抗脚気因子,抗神経炎因子,アノイリン.

(2) ビタミン B2リボフラビン

(3) ニコチン酸およびニコチンアミド:ニアシン,ペラグラ予防因子.

(4) ビタミン B6:ピリドキシン,ネズミの抗皮膚炎因子.

(5) パントテン酸:濾液因子.

(6) リポ酸:チオクト酸,プロトゲン,焦性ブドウ酸酸化因子.

(7) ビオチン:ビタミンH,補酵素R.

(8) 葉酸群:プテロイルグルタミン酸,フォラシン,ビタミンM,肝Lactobacillus casei因子,Steptococcus lactis R(SLR)因子.

(9) イノシトール:ハツカネズミ抗脱毛症因子

(10) p-アミノ安息香酸(PABA).

(11) ビタミン B12シアノコバラミン,コバミド,抗悪性貧血因子.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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